2022年度 寄附講座
KGRIでは,寄附金を資金源とした独自の講座を開講します。講座の内容に関する領域の専門家から実践的な知識や理念を学ぶ機会を作ることで、慶應義塾大学における研究・教育活動のより一層の充実を図ることを目的としています。※"+"をクリックし詳細をご覧ください。
学生の声
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リーダーシップ寄附講座「リーダーシップ基礎」
担当教員 :田村 次朗(法学部教授、KGRI上席所員)
開 講 :春学期 月曜 5限
本講座では、世界各国における最先端のリーダーシップ研究・教育を組み入れた講義と、履修者同士の「対話」に主眼を置く参加型の授業(アクティブ・ラーニング)を実施します。グローバルリーダーシップを理論と実践の両面から体系的に学習することで、時代を先導し、協働・対話・決断する力を有する人材を育成します。さらに、社会的課題に対してグループごとに探求し提案をまとめるワークショップを並行して行い、学びを実社会に生かす「実学」を実践します。
本講義を通じて得られる多様な経験は履修者のコミュニケーション力を鍛え、他者との関係の中で自ずと自己に向き合い、大学生活の真の目的を考える深い思考に導きます。
学生にむけて
グローバルリサーチインスティテュート(KGRI)では、所属の教員及び各分野から招聘した専門家を講師として、最先端の課題を取り上げた講座を開設します。その1つである「リーダーシップ基礎」は、海外の研究者と提携して最新のリーダーシップ理論を研究し、その成果を教育として講座に還元、さらに履修者の学びを測定し、データとして研究に還流させる、まさに生きた学問です。
本学の関連する教育研究分野と密接に連携しながら、「長寿」「安全」「創造」の3つのクラスターにおいて、文理融合研究や領域横断研究を推進するという、KGRIの機能を最大限に発揮することを目指し、このプログラムを運営しています。
1.設置科目、履修上の取り扱いについて
すべての学部、研究科の学生を対象とし、今年度より日吉で開講します。本講座のSNSアカウント(予定)からの情報発信も随時確認してください。事前課題は設定しませんが、履修希望者が多い場合には、抽選を行うこともあります。
履修後の取り消しはできません(履修取消不可科目)。
また、リーダーシップの基礎力を育成するため、本講座ではアクティブ・ラーニングを主軸としており、原則として毎回の出席を求めます。講座の詳細については、下記の動画を視聴してください。
なお、学習効果や進捗状況等を考慮して各セッションの順番が前後することもあります。
質問・相談)適宜受け付けます。メール(tamuraclass2022[at]gmail.com)までご連絡ください。発信の際は[at]を@に置き換えてください。
2.ガイダンス
ガイダンス動画はこちらからご覧ください。
サイバー文明:レボリューションとエボリューション
担当教員 :ファーバー・デイビッド(大学共通教授)
開 講 :春学期 火曜 1限、秋学期 火曜 1限
デジタル技術は人々の生活様式から経済システム、そして社会の統治構造にいたるまで広範な影響を与えつつあり、そのインパクトの大きさは新たな文明の勃興といってもいい広がりと深さを持っている。この大きな変化の中で社会を正しく導く人材を養成するためには、技術的な視点だけでなく、哲学、法、経済、医療(Wellbeing)なども含め、分野横断的で先端的な研究に基づく高度な教育が必要となる。本科目はサイバー文明研究センターで蓄積した知見と人脈をベースに、世界性高水準の内容の授業を提供することを企図するものである。シニア有期(A)として招聘したファーバー教授を主たる指導教授としてすえ、複数研究科の教員に参画をあおぎながら、サイバー文明の姿を多面的に学び、新たな知の創造を行う。
学生にむけて
グローバルリサーチインスティテュート(KGRI)は、本学の関連する教育研究分野と密接に連携しながら、「長寿」「安全」「創造」の3つのクラスターにおいて文理融合研究や領域横断研究を推進しています。 このような研究活動を背景として、KGRI所属の教員および各分野から招聘した専門家を講師として、最先端の課題を取り上げた講座を開設します。
1.設置科目、履修上の取り扱いについて
講座への参加に基づいて評価を行うため、毎回の出席を必要とする。
概要説明は第1回の講義で行う。
ゲスト講師の都合により、予定している講義の順番が入れ替わることもある。また、状況によってオンラインでの実施になることもある。
2.ガイダンス
2022年度のガイダンスは実施いたしません。概要説明は第1回の講義で行います。
ZHD寄附講座 プラットフォーム経済と持続可能社会1、2
担当教員 :山本 龍彦(法務研究科教授、KGRI副所長)
開 講 :春学期 火曜 6限、秋学期 火曜 6限
近年、経済取引、メディア、社会交流、公衆衛生などの様々な場面において、プラットフォームの役割や影響力が大きくなっている。COVID-19により、この傾向はさらに強くなっていくだろう。プラットフォームは、保有するデータやアルゴリズムを適切に利用することによって高齢化問題、働き方の問題(リモートワークなど)、シェアリングエコノミーの実現など、現代社会の多くの課題を解決する能力を秘めている。こうした能力への期待が日増しに高まる一方で、プラットフォームを媒介にしたフェイクニュースや誹謗中傷の蔓延、プロファイリングなどによるプライバシー侵害への懸念、経済市場における支配力などへの懸念なども大きくなっている。この講座では、文系理系を横断した各分野に精通する塾内の教員や専門家により、技術的な観点のみならず、社会・人文学的な観点も組み込みながら、プラットフォームの潜在的能力、可能性及び機能と社会的責任について検討していく。また、これらの講義やディスカッションを通じて、プラットフォームが切り拓く未来、新たな文明(サイバー文明)とは何かについても深く考察していく。
また、プラットフォームは国境を超えることから、グローバルな観点からの考察も必要である。そこで、秋学期の授業(「プラットフォーム経済と持続可能社会2」)では、海外の研究機関などからプラットフォーム経済に精通する研究者等を(オンラインにて)招聘し、プラットフォームのグローバル化がもたらす可能性と課題についても考察する(春学期の「プラットフォーム経済と持続可能社会1」と、秋学期の「プラットフォーム経済と持続可能社会2」は必ずしも2つ連続して履修する必要はありませんが、連続して履修されることを推奨します)。
実務と理論の架橋が生み出す最先端の「知」を本塾の学生に広く開放し、サイバー文明を先導するリーダーを育てていきたい。
学生にむけて
グローバルリサーチインスティテュート(KGRI)は、本学の関連する教育研究分野と密接に連携しながら、「長寿」「安全」「創造」の3つのクラスターにおいて文理融合研究や領域横断研究を推進しています。 このような研究活動を背景として、KGRI所属の教員および各分野から招聘した専門家を講師として、最先端の課題を取り上げた講座を開設します。
1.設置科目、履修上の取り扱いについて
講座への参加に基づいて評価を行うため、毎回の出席を必要とします(教室とオンラインの併用とする予定)。詳細について、説明はガイダンスにて行います。ゲスト講師の都合により、予定している講義の順番が入れ替わることもあります。また、状況によってオンラインでの実施になることもあります。なお、春学期の「プラットフォーム経済と持続可能社会1」と、秋学期の「プラットフォーム経済と持続可能社会2」は必ずしも2つ連続して履修する必要はありませんが、連続して履修されることを推奨します。
2.ガイダンス
春学期:2022年4月4日(月)6限 18:10 ~ 19:40
※オンライン(リアルタイム)
MUFG寄附講座 持続可能社会に向けた「信頼」の再創造―「2040年」を超えて1、2
担当教員 :山本 龍彦(法務研究科教授、KGRI副所長)
開 講 :春学期 金曜 6限、秋学期 金曜 6限
労働人口の減少や高齢化による社会の変容に伴い、2040年には経済成長の鈍化、医療へのアクセスに関する不平等、外国人労働者の増加、災害・感染症の蔓延による影響の甚大化など、これまでに経験したことのない規模の様々な社会課題――「2040年問題」――が一層深刻化すると考えられています。これに伴い、従来社会を支えるものとして信頼を得てきた物やサービス、価値も見直しを迫られるなか、現在、AIやゲノム医療、体内埋め込み型デバイス、プラットフォームなどの科学技術が、私たちのライフ――日常生活の利便性、経済生活における生産性、健康寿命の継続性、ライフコースの多様性――を向上させる可能性に期待を寄せられています。一方で、これらの科学技術に対するわたしたちの信頼は、プロダクトの安全性や有用性によってのみ支えられるわけではありません。たとえば、技術の開発過程における倫理性(動物実験、労働環境など)、技術の悪用可能性の排除、環境やユーザーの人権やダイバーシティへの配慮などは、もはや付加価値としてではなく、プロダクトそのものに信頼を備えるために必須の要素となりつつあります。では、具体的にどのような配慮が求められ、それをどのようにしてプロダクトに実装することができるのでしょうか。これを考えるためには、そもそも、なぜそのような配慮が求められるのかを、2040年の社会を想像しながら深堀して検討する必要もあるでしょう。
本授業では、理工学や医学の領域の技術的な観点のみならず、社会・人文学的な観点も組み込みながら、様々な社会課題に対応する技術革新の可能性と、そうした技術への信頼を担保し効能を最大化するための社会実装の方法や倫理的妥当性・法的正当性を検討し、2040年のトラストベースドソサイエティ(Trust Based Society)を考えます。具体的には、信頼の再創造が問われている課題毎に専門家による講義とディスカッションを行う授業を展開します。
授業は、塾内外の研究者や社会実装に携わる実務家による講義、授業参加者のグループディスカッション、講師を含めた全体討議によってすすめます。また、システム・デザイン思考に基づく分析手法を学び、授業参加者が信頼を想像するための解決策を提案するワークショップを複数回実施します。なお、グローバル化が進行するなかで、海外における信頼の揺らぎや再創造のとりくみが日本社会に影響を与えていることから、テーマに応じて、海外から講師を招聘する予定です。
本授業では、「2040年問題」に対し、自らの専門性を発揮しながらも複眼的な視野をもって、他分野の専門家や実社会と対話しながらリアルタイムで解決策を模索し、提案することのできるリーダーを育てていきたいと考えています。そのため、KGRIで行う研究活動の進展を授業に反映させるとともに、授業参加者間や実務とのディスカッションを重視した授業を展開し、これからわたしたちが生きる社会を想像し創造したいと考えています。
学生にむけて
グローバルリサーチインスティテュート(KGRI)は、本学の関連する教育研究分野と密接に連携しながら、文理融合研究や領域横断研究を推進すべく「2040独立自尊プロジェクト」を立ち上げました。 このような研究活動を背景として、KGRI所属の教員および各分野から招聘した専門家を講師として、最先端の課題を取り上げた講座を開設します。
1.設置科目、履修上の取り扱いについて
講座への参加に基づいて評価を行うため、毎回の出席を必要とします(原則として教室での履修としますが、ゲスト講師の都合等によりオンラインとする可能性もあります)。詳細はガイダンスにて説明します。
ゲスト講師の都合により、予定している講義の順番が入れ替わることもあります。
なお、春学期の「MUFG寄附講座 持続可能社会に向けた「信頼」の再創造―「2040年」を超えて1」と、秋学期の「MUFG寄附講座 持続可能社会に向けた「信頼」の再創造―「2040年」を超えて2」は、2つ連続して履修することを必須としませんが、連続して履修されることを推奨します。
2.ガイダンス
春学期:2022年4月1日(金)18:10 ~ 19:40
※オンライン(リアルタイム)
※一貫教育校生の聴講申込はこちらからお願いします。
3.アーカイブ動画
寄附講座のアーカイブ動画はこちらからご覧ください。