基軸PJ研究推進プログラム<長寿>オプティマル・ニュー トリションを基軸とする老化 ・加齢関連疾患の制御
長寿
研究概要

食事から生じる代謝産物やインスリンなどの食事誘発性ホルモンはシグナル分子としてはたらき、遺伝子発現や代謝を制御している。また食事制限及び下流因子サーチュイン、mTOR、FOXO因子によって寿命の延長や疾患が予防できるという事実から、食事や代謝シグナルを起点とした老化の理解と制御が求められている。しかしながら年齢、性別、概日周期において変化する代謝システムの理解やそれぞれの細胞・組織・器官における最適な代謝バランス制御の理解、さらには食事/栄養に対する細胞応答制御(ニュートリゲノミクス)の理解が欠如している。そのため、最適化された食事・代謝プロファイルを「オプティマル・ニュートリション」と定義し、 これを基盤に老化メカニズムの解明並びに老化の制御・加齢関連疾患の予防/治療を試み、さらにはこれらの知見を元に老化制御薬の開発に向けての突破口を開く。
プレスリリース:
さまざまな動物種からiPS細胞を作出する方法の確立-幹細胞を用いた細胞工学の基盤となる重要なリソース-(2021/04/02)
ミトコンドリア機能異常に対する新規治療法の開発-タウリンによる酸化ストレス抑制・網膜組織の保護-(2021/03/19)
一次繊毛が生み出す環境ストレス耐性機構の解明-細胞表面に存在する小さな毛のような構造が果たす意外な役割-(2021/01/06)
細胞老化が骨髄移植による合併症、眼慢性GVHDに寄与することを発見-老化細胞選択的除去剤がGVHDに対する新規治療薬となり得る成果-(2020/09/24)
新型コロナウイルス感染症による脳神経障害増悪メカニズム解明研究-COVID-19関連中枢神経障害治療薬を目指して-(2020/09/18)
心血管病のバイオマーカーと血漿アルブミンが究極の長寿と関連-スーパーセンチナリアンの生物学的特徴の一端を解明-(2020/07/31)
SDGs








プロジェクトメンバー
プロジェクトメンバー・所員について◎印は研究代表者
氏名 | 所属研究機関 | 職位 | 研究分野・関心領域 |
---|---|---|---|
◎坪田 一男 | 医学部 | 教授 | 眼科学、免疫、老化制御、光制御 |
岡野 栄之 | 医学部/医学研究科 | 教授/委員長 | 神経科学、幹細胞生物学、分子生物学、発生生物学、再生医療 |
三村 將 | 医学部 | 教授 | 神経心理学、老年精神医学 |
伊藤 裕 | 医学部 | 教授 | 腎臓内科学、代謝学、内分泌学 |
渡辺 光博 | 政策・メディア研究科 | 教授 | ヘルスサイエンス、アンチエイジング、代謝疾患、栄養医学、予防医学 |
福田 真嗣 | 政策・メディア研究科 | 特任教授 | 腸内環境制御学、統合オミクス科学 |
有田 誠 | 薬学部 | 教授 | 分子生物学、機能生物化学、生物系薬学、医科学一般 |
古川 良明 | 理工学部 | 教授 | タンパク質科学、生化学、生物無機化学 |
安井 正人 | 医学部 | 教授 | 水分子の生命科学・医学、薬理学 |
新井 康通 | 医学部 | 専任講師 | 老年医学、百寿者・超高齢者コホート研究 |
チャイ(蔡) ムーチー(慕琪) | KGRI | 特任助教 | 神経科学一般、神経化学・神経薬理学、分子生物学、発生生物学 |
シップ ダグラス | 医学部 | 特任教授 | |
中原 仁 | 医学部 | 教授 | 神経内科学、神経治療学、神経免疫学 |