AI・高度プログラミングコンソーシアム

   

センター概要

教員・塾生が、文系理系を問わない学術研究・参学協働における必須ツールとしてAIやプログラミングを活用する環境を産業界と共に整え、その利用方法を研究する。若く柔軟な考え方を有する若者ほどAIやプログラミング活用に長けるという考えのもと、塾生レベルで様々な活動に取り組める最新のAI・プログラミング環境を用意し、学生が他の学生を教える半学半教の学びの場を創り、産業界とともにAIやプログラミングに関するコンテスト等を企画することで、AI・プログラミング能力に長けた塾生の数を増やす。そして、塾生自らの研究においてAIや高度プログラミングの利用を促進すると同時に、塾教員・研究者にも門戸を開き、塾生・企業メンバー・研究者が議論を深めることから、AI・高度プログラミングツール活用の最先端を開拓すると同時に、その手法を義塾における基礎研究全般にフィードバックする。

2021年度事業計画

■前年度より継続する活動内容について、継続する背景・根拠と目標

2021年度も引き続き、Aiを学びたい学生全てに対して、初級者から上級者対象の様々な講習会、コンテスト、講演会を実施し、AI・プログラミング活用に長けた、塾生を増やし、様々な研究分野における活用の幅をひろげていく。
また、優秀な塾生をICPCの海外におけるコンテスト派遣の援助もおこない、プログラミング能力の向上を図る。さらに、女性のエンパワーメントを達成するための「女子AI勉強会」や、起業を考えたい学生に対しても質の高い教育を提供するための「アントプレーナシップ講座」も引き続き開講し生涯学習の機会を促進する。

■2021年度の新規活動目標と内容、実施の背景

AI・プログラミングを学習する塾生をさらに増やすために、本コンソーシアムの知名度向上を目指した、広報活動をさらに積極的に展開する。SNS、ポスター、Webの積極利用をおこなうための専用チームメンバーを増員し、効率的に効果を上げることを目標とする。

AI・データサイエンスが様々な企業において活用されていることから、参加企業と共同して実践的なイベントを開催する予定である。具体的には、企業が提示した問題に対し、学生がグループを形成して課題解決をおこなう。学生にインセンティブを出し、モチベーションを維持してもらい、継続的に課題にむかってもらう。

2020年度事業報告

■当該年度事業計画に対する実施内容、および研究成果と達成度

メンバー企業の協力の下、塾生のAI・プログラミング能力向上のため、以下のイベントをおこなった。
(1)AI・プログラミングの初心者から上級者の塾生に対し、オンラインにて春学期16講座、秋学期17講座の講習会を開催し、延べ2600人強が受講し、目標を大きく上回ることができた。
(2)AIコンソーシアム主催のウェブサイト上で完結するAI、機械学習に関するプログラミングのコンテストを実施し、目標通り、塾生のAIに関する能力上達を図ることができた。
(3)メンバー企業と共催でAI・データサイエンスに関連するコンテストを実施し、塾生の能力向上とともに、塾生が、コンテストを実施したメンバー企業に大いに関心を持つようになり、塾生、企業にとって相手をよく知る機会が得られた。
(4)AI・プログラミングだけでなく、スタートアップに興味のある熟成に対して、スタートアップ・イノベーションの基礎知識や有名ベンチャー企業トップの講演会をおこなった。

■公刊論文数(件数と主たる公刊誌名)、学会発表件数(国内・国際)、イベントなど社会貢献の実績(年月日、場所)

「AERAムック 大学院・通信制大学 2021 P.10」のAI・高度プログラミングコンソーシアムの紹介記事 (2020年8月1日 朝日新聞社)
「日経Data Society Fes 2020 Student Academy」のアカデミックパートナー(2020年12月11日、12月12日:オンライン) 

■センター活動を通じて特に成果を挙げた事柄

すべての講習会、コンテスト、講演会等のイベントをオンラインで開催したが、集客数は昨年度よりも大幅に増大した。
最先端ベンチャー企業のTOPの招待講演を実施し、普段の授業で知ることができないが、これから必要とされる、スタートアップの基礎を学生に伝えることができた。
「女子AI勉強会」という、教える側、教わる側がすべて女性である、講習会を実施し、女性による女性のエンパワーメントを図ることを目的とした。
AI・高度プラグラミングの研究活動にGoogleが賛同し、メンバー企業に参加するとともに、研究活動に対する、助言、新たなテーマや仕組みの提案をおこない、塾生のAIやプログラミング能力の向上に協力いただいた。 

SDGs

3. すべての人に健康と福祉を3. すべての人に健康と福祉を
4. 質の高い教育をみんなに4. 質の高い教育をみんなに
5. ジェンダー平等を実現しよう5. ジェンダー平等を実現しよう
8. 働きがいも経済成長も8. 働きがいも経済成長も
17. パートナーシップで目標を達成しよう17. パートナーシップで目標を達成しよう

設置期間

2019/11/01~2024/10/31

メンバー

◎印は研究代表者

氏名所属研究機関職位研究分野・関心領域
◎ (-2021/5/27)伊藤 公平 理工学部 教授 薄膜・表面界面物性、結晶工学、応用物性
◎ (2021/5/28-)矢向 高弘 理工学部 准教授 インターネット応用、ネットワークベース制御システム、マルチパスルーティング、マルチメディア通信
榊原 康文 理工学部 教授 生命・健康・医療情報学、システムゲノム科学
泰岡 顕治 理工学部 教授 分子動力学
内山 孝憲 理工学部 教授 生体計測、筋電図、筋音図、床反力、システム同定
山本 直樹 理工学部 教授 原子・分子・量子エレクトロニクス、制御・システム工学
遠山 元道 理工学部 教授 マルチメディア・データベース
重野 寛 理工学部 教授 コンピュータネットワーク、モバイルコンピューティング、ユビキタスコンピューティング
高田 眞吾 理工学部 教授 ソフトウェア工学
杉浦 孔明(2021/11/18-) 理工学部 准教授 知覚情報処理、知能情報学、知能ロボティクス
舟橋 啓 理工学部 准教授 システムバイオロジー、定量生物学、計算生物学、機械学習、生化学ネットワーク
天谷 雅行 慶應義塾/医学部 常任理事/教授 皮膚科学
岡野 栄之 医学部 教授 神経科学、幹細胞生物学、分子生物学、発生生物学、再生医療
陣崎 雅弘 医学部 教授 放射線科学
洪 実(-2022/1/31) 医学部 教授 システム医学
嘉治 佐保子 経済学部 教授 欧州経済、国際マクロ経済学
中妻 照雄 経済学部 教授 統計科学 (ベイズ統計学)、経済統計 (計量経済学)
石川 繁樹 理工学部 特任教授 人工知能、IoT・データサイエンス、情報処理、ロボット工学
伊藤 浩之 理工学部 特任准教授 半導体工学、生産技術、計算機科学