河嶋 春菜

自己紹介

 KGRI特任准教授の河嶋春菜と申します。KGRIでは、「2040独立自尊:プラットフォームと『2040年問題』」プロジェクトに所属しています。
 「プラットフォームと『2040年問題』」プロジェクトでは、山本龍彦先生(KGRI副所長・法務研究科教授)の下、主に法学・政治学の先生方や実務家の皆様とともに秒進分歩の社会課題に取り組むことができ、大変光栄です。また、寄付講座「プラットフォーム経済と持続可能社会」を通じて、履修生の皆さんのご意見を伺う機会にも恵まれています(プロジェクト授業についてはリンク先をご覧ください)。
 プロジェクトでは、保健医療におけるプラットフォームの機能と限界に関する研究を担当します。いまや、遠隔医療プラットフォームを使って病院に行かなくても診療を受けることもできれば、健康アプリや体内埋め込みデバイスを使って身体情報を集積して個々人に適した健康維持を行ったり社会全体の健康を高めたりすることもできる時代です。プラットフォームは、「公衆衛生の向上増進」(憲法25条2項)に一役かっているといえます。一方、従来の保健医療法制は、医師を中心とする医療プロフェッションが医療や保健指導を行うことに期待し、医師と患者との信頼関係の上で患者の情報を取り扱ってきました。プラットフォームを介して健康情報を取り扱うことは、生命・身体に関する患者の自己決定や処遇にどのような変容をもたらすのか、憲法や医事法の観点から考えてみたいと思います。
 研究対象地に足をつけ、研究対象に関する実務にも学びながら勉強をすすめていくことが大切であると感じています。KGRIでも、RISΣプロジェクトや健康寿命延伸プロジェクト、関心のある学生の皆さんと協力しつつ、プラットフォームや医療の実務に目を向けながらプロジェクトを進めたいと考えています。どうぞよろしくお願いいたします。


Kawashima

経歴
これまで、予防接種制度などの感染症法制を素材に、フランス法から示唆を得つつ、個人の生命・身体の保護が本人の意思と自己決定に委ねられている範囲と限界を検討してきました。


研究業績
研究活動業績の詳細と連絡先は、以下をご参照ください。
researchmap

2023年3月31日付