【開催案内】<公益資本主義 研究・実装センター 設立発足式> ──格差の拡大と社会の分断に立ち向かう人材育成と実践支援へ(2025.11.28開催)
2025.11.10Only available in Japanese
金融経済や株主偏重の資本主義から「公益資本主義」へ
企業・官僚・大学から志ある者が集い、経済社会システムをアップデートしていく
今の世界を見渡すと、格差の拡大や社会の分断が多くの国で深刻化し、その流れは止まる気配がありません。このままこれを放置すれば、一部の富裕層と多くの貧困層という構図となり、どの国からも中間層が消え、社会が、国が、世界がさらに不安定になるばかりです。
多くの国が同じように、こうした状態に陥っている根本的な原因は、実体経済よりも金融経済が良しとされ、会社は株主のものである、ということが「常識」とされていることにあります。
経済・社会システムのあり方そのものを見直していく危機にも関わらず、アメリカ、イギリス、中国の先端的と言われている大学や研究機関は、いずれもその解を持ちえていません。
それほど、この「常識」は強い力となって私たちの社会に、思想に行動に浸透しています。
「公益資本主義」は、2003年に原丈人(アライアンス・フォーラム財団 会長)によって、提唱されました。
1970年代からスタンフォード大やシリコンバレーを拠点に、ベンチャーキャピタリストとして活動していた原丈人は、米国や欧州で、多くの事業や企業を生み出してきました。
しかし、1997年にアメリカのビジネスラウンドテーブル(日本の経団連に相当)が宣言した「会社は株主のものである」に、大きな衝撃を受け、このままでは、アメリカの企業はダメになっていくと確信。
「会社は社会の公器」であり、株主のものではないとして、アメリカ、ヨーロッパ、アジア、アフリカ、そして日本で、幅広く公益資本主義を提唱し、政界・学界・産業界から賛同の輪を広げてきました。
各国で起きている分断や格差の拡大を止めるための新たな経済・社会システムへの移行を、超高齢化社会に先んじて突入する日本で実装していくべく、慶應義塾大学とアライアンス・フォーラム財団が連携し、現代における「学問ノススメ」となるべき、人材創出のシステムを設立する運びとなりました。
150年前に福澤諭吉が日本の近代化に必要なシステムとして、「慶應義塾大学」「時事新報」「交詢社」を設立した考え方を基にしながら、これからの日本に必要な経済社会システムについて、熱くフラットに議論して、実装していく旗手たちの場となっていきます。
【慶應義塾大学 KGRI 公益資本主義 研究・実装センター】の設立発足式に、ご参加いただき、目指すべき姿や解決すべき課題について、今後の議論を共に進めていきましょう。
開催概要
【日 時】11月28日(金) 15:00〜17:00(14:30より受付開始)
【会 場】慶應義塾大学 三田キャンパス 西校舎ホール
〒108-8345 東京都港区三田 2-15-45
【参加形式】会場参加/オンライン参加
【申込み方法】こちらよりお申込みを承っております
【プログラム】
15:00 設立代表発起人より開会ご挨拶
15:15 来賓ご挨拶
15:30 慶應義塾大学の目指す姿について
15:45 公益資本主義の実装に向けて
16:45 閉会挨拶
※登壇者およびプログラムは予告なく変更となる場合があります
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