【ニュース】小久保 智淳氏が2022年度科学技術社会論・柿内賢信記念奨励賞を受賞
2023.01.27Only available in Japanese
小久保 智淳氏(法学研究科 研究員/同研究科博士課程/KGRI所員)が、論文「ブレインテックの社会実装を受け止める法理論の構築」で2022年度科学技術社会論・柿内賢信記念奨励賞を受賞されました。
科学技術社会論・柿内賢信記念奨励賞は、公益財団法人倶進会が科学技術社会論学会の協力のもと「科学・技術と社会の問題」に関する研究のうち、今後の発展が特に期待される個人に授与するものです。
小久保氏は、KGRIのInternet of Brains-Society(IoB-S)プロジェクトや2040独立自尊プロジェクト「プラットフォームと『2040年問題』」において、法学と脳神経学の両面から「認知過程の自由」について研究されています。受賞対象となった論文では、米国における議論のシステマティックレビューと日本国内の神経科学の研究室のサイトビジットをふまえ、「認知過程の自由」という概念と研究現場とをつなぐ試みを行った点が高く評価されました。
受賞にあたり、小久保氏のコメントをいただきました。
「柿内賢信記念賞(奨励賞)という栄誉ある賞を頂けたこと、大変光栄に存じます。頂いた賞に恥じぬよう今後一層研究に精進して参る所存です。これまでご指導を頂いた諸先生方、特に指導教授である駒村 圭吾教授、牛場 潤一教授、満倉 靖恵教授、神成 文彦教授、そして、いつも温かく支えて続けてくれた家族に深く感謝いたします。」
賞名:2022年度科学技術社会論・柿内賢信記念奨励賞
受賞者:小久保 智淳
研究題名:ブレインテックの社会実装を受け止める法理論の構築
受賞日:2022年11月17日
授賞者:公益財団法人倶進会、科学技術社会論学会
参考:
◇ 2040独立自尊プロジェクト
・開催報告:「超高齢社会に我々は何ができる!?」(後編)"人間拡張" で考える私たちのゆくえ(2022/06/29)
・対談:満倉 靖恵 × 小久保 智淳:人間と技術の関係を『認知過程の自由』から考える (2021/11/05)
◇ 小久保 智淳氏の公表論文(一部)
・「Washington v. Harper事件判決再訪:抗精神病薬の強制投与の合憲性」法學政治學論究 132号(2022年)51-94頁
・「『認知過程の自由』研究序説:神経科学と憲法」法學政治學論究 126号(2020年)375-410頁
その他の業績はこちらをご覧ください。