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【開催報告】第2回 慶應-スタンフォード Webinar(2021.3.20開催)

2021.05.13
第2回 慶應-スタンフォード Webinarを開催

2021年3月20日(土)に、第2回 慶應-スタンフォード Webinarを開催しました。今回のテーマは、Organoidsでありました。Stanford School of Medicine, Department of Anesthesiology, Perioperative and Pain Medicineおよび医学部生理学教室が主催し、KGRIが共催しました。ウェビナー形式で約100名の参加がありました。

先ずは、Ronald Pearl教授(Stanford University School of Medicine, Department of Anesthesiology)がOpening Remarksを行い、この慶應-スタンフォード Webinarの意義について説明をされました。


引き続き、4名の演者による講演が行われました:

  1. 基調講演1では、佐藤俊朗 医学部教授から、腸管オルガノイドの作成及び、それを利用した炎症性腸疾患や消化管腫瘍の病態解明、短腸症候群に対する再生医療への応用に関する最新の成果が紹介されました。
  2. 基調講演2では、Sergiu P. Pasca教授(Department of Psychiatry and Behavioral Sciences , Stanford University School of Medicine)から、脳オルガノイドの作成法の開発、神経疾患の解析から、オルガノイド同士を融合させることでより複雑な中枢神経系の連携を再現する手法まで幅広く研究成果が紹介されました。
  3. Short Talk1では、今泉研人 医学部特任助教から、脳オルガノイドを用いて、サイズに応じて神経発生のパターンが調整される機構に関する研究成果が紹介されました。
  4. Short Talk2では 石井(嶋田)弘子 医学部特任講師から、アルツハイマー病及び前頭側頭葉変性症のオルガノイドモデルの解析についての成果が紹介されました。

質疑応答では、パネリストおよびaudienceから次のような質問がありました:腸管オルガノイドを用いた消化管疾患研究における免疫細胞の関与について、オルガノイド同士を融合させた際の神経投射の特異性について、神経発生でのサイズ調整に直接的に関わる分子の濃度勾配について。

岡野栄之 KGRI上席所員/医学研究科委員長・医学部教授がClosing Remarksを行い、 この慶應-スタンフォード Webinarの今後のテーマについての説明がありました。このように最新の研究知見の紹介と、活発な質疑応答がなされ、非常に情報価値のあるWebinarとなりました。


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【開催案内】
第2回 慶應-スタンフォード Webinar(2021.3.20開催)

【開催報告】
第1回 慶應-スタンフォード Webinar(2021.1.30開催)