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【開催報告】KGRI Virtual Seminar Series「コロナ時代の日本と世界: 新たなパラダイムを危機とするか機会とするかを考える」(2020.6.17、7.1、7.15、7.29開催)

2020.08.31
KGRI Virtual Seminar Series「コロナ時代の日本と世界: 新たなパラダイムを危機とするか機会とするかを考える」開催報告


2020年6月から7月にかけて4回にわたり、KGRI Virtual Seminar Series「コロナ時代の日本と世界: 新たなパラダイムを危機とするか機会とするかを考える」をオンラインで開催しました。大学生や研究者のほか、高校生、社会人など、約1000名(うち海外参加者80名)の参加があり、テーマへの関心の高さがうかがえました。

第1回(6月17日)は、コロナの本質である「医療と科学技術」をテーマに、まず、葛西健WHO西太平洋地域事務局長がアジア地域におけるCOVID-19対策の教訓と将来展望について述べ、次に、中原仁KGRI副所長/医学部教授が、日本が医療崩壊をまぬかれている現状について、考えられる要因等を説明し、最後に、竹村研治郎理工学部教授が、緊急対応からの学びをもとに今後のコロナとの向き合い方を模索する、本学理工学部での「メドテックエコシステム」の構築について紹介しました。

第2回(7月1日)は、医療とバランスをとらなければならない経済と、その経済を回していくための新しい働き方が焦点でした。小林慶一郎東京財団政策研究所研究主幹が「コロナ危機下の経済政策対応」、井深陽子経済学部教授が「NPI(Non-Pharmaceutical Intervention)と個人の意思決定」、風神佐知子商学部准教授が「New Normal時代の働き方」について、それぞれ講演しました。

第3回(7月15日)の主題は、社会と法律、そして日本を取り巻く環境でした。中山俊宏KGRI副所長/総合政策部教授、山本龍彦KGRI副所長/大学院法務研究科教授、若目田光生日本総合研究所上席主任研究員)が、それぞれ「コロナ時代の地政学的地殻変動」、「ポスト・コロナ時代の『情報自己決定権』」、「コロナ時代における企業のデータ戦略」と題して講演を行いました。

最終回の第4回(7月29日)には、まず、武見敬三参議院議員による政府の感染症対策ガバナンスの課題と今後の取り組みについての特別講演が行われました。次いで、乗竹亮治日本医療政策機構CEOをモデレーターに、葛西健WHO西太平洋地域事務局長、岡野栄之大学院医学研究科委員長、風神佐知子准教授も加わって、本シリーズを締めくくる、視聴者参加型のインタラクティブセッションを実施しました。このセッションは、日本語のあと英語でも行われ、海外の視聴者との質疑も行われました。



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本セミナーを主宰した安井正人KGRI所長による開会の挨拶



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第4回インターアクティブセッションに参加をしたパネリストの様子


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イベント案内

本イベントに関する問い合わせ:
Keio University Global Research Institute (KGRI)
(e-mail: kgri-office[at]adst.keio.ac.jp)
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