AI・高度プログラミングコンソーシアム
センター概要
教員・塾生が、文系理系を問わない学術研究・産学協働における必須ツールとしてAIやプログラミングを活用する環境を産業界と共に整え、その利用方法を研究する。若く柔軟な考え方を有する若者ほどAIやプログラミング活用に長けるという考えのもと、塾生レベルで様々な活動に取り組める最新のAI・プログラミング環境を用意し、学生が他の学生を教える半学半教の学びの場を創り、産業界とともにAIやプログラミングに関するコンテスト等を企画することで、AI・プログラミング能力に長けた塾生の数を増やす。そして、塾生自らの研究においてAIや高度プログラミングの利用を促進すると同時に、塾教員・研究者にも門戸を開き、塾生・企業メンバー・研究者が議論を深めることから、AI・高度プログラミングツール活用の最先端を開拓すると同時に、その手法を義塾における基礎研究全般にフィードバックする。
2025年度事業計画
■前年度より継続する活動内容について、継続する背景・根拠と目標
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多様なレベルに対応した講習会と実践的な学習機会の拡充
2025年度も引き続き、初級者から上級者まで幅広い層を対象とした講習会やAIC主催の特別講演会を実施し、塾生のITリテラシー向上と各研究分野におけるAI活用の幅をさらに広げていく。2024年度にオープンした日吉協生館のAICラウンジを活用し、対面形式の講習会をより充実させるとともに、実践的なワークショップを増やし、塾生が主体的に学べる環境を整備する。また、ICPCをはじめとする競技プログラミング大会への参加を推進し、スキルレベルの確認や技術向上の機会を提供する。加えて、生成AIや大規模基盤モデルの最新動向を取り入れた講習会を開催し、最先端技術への理解を深める機会も設ける。 -
一貫教育校におけるAI/Data Science教育のさらなる展開
2025年度は、一貫教育校におけるAI/Data Science教育をさらに発展させる。慶應義塾の一貫教育校の特性を生かし、小中高を通じた体系的なAI・データサイエンス・プログラミング教育を充実させるとともに、高レベルの人材育成を加速させる。また、教育イベントの規模を拡大し、一貫教育校間の横のつながりをより強化することで、全塾としての連携意識を高める。さらに、実践的なプロジェクト学習や、産学連携による特別プログラムの導入を検討し、より実社会に即したAI教育の提供を目指す。 -
DXプロジェクトの更なる推進
AICオフィスにおける業務効率化を進めるとともに、顔認証システムとクラウド機能との連携強化をはじめ、他組織・他システムとの連携や業務DX化の可能性を探る活動にも取り組む。これにより、インターンシップ生に実践的なスキル向上の機会を提供すると同時に、社会実装に向けた実証的な取り組みを行う。また、プロジェクトを通じて得られた知見を広く共有し、DX分野におけるリーダーシップを発揮することで、AICのプレゼンス向上をはかる。
■2025年度の新規活動目標と内容、実施の背景
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生成AI・大規模基盤モデルを活用した高度なプログラミング教育の推進
▶ 活動内容
・生成AI(例:LLM、VLM)や最新の大規模基盤モデルを活用した高度なプログラミング講習の実施
・AIコーディングアシスタントの活用を取り入れたプログラミング学習の研究と実践
・大規模モデルの仕組みを理解するためのアルゴリズム・機械学習講座の開講
▶ 実施の背景
近年、生成AI技術の進展により、プログラミングの方法やエンジニアリングの在り方が大きく変化している。単なる「コーディングスキル」の習得に留まらず、AIを活用した効率的な開発手法や、モデルの仕組みを理解する力が求められるようになった。このため、従来のプログラミング教育に加え、AI技術を活用した新しい学習スタイルを確立することが重要である。 -
産学連携による実践的AIプロジェクトの推進
▶ 活動内容
企業と連携し、AI技術の実社会応用をテーマとしたプロジェクト型学習を実施
▶ 実施の背景
AI技術は研究領域にとどまらず、実社会での活用が求められる段階に入っている。産学連携によるプロジェクトを通じて、塾生がより実践的なAI開発に取り組む機会を増やし、技術の社会実装に貢献できる人材の育成を目指す。
2024年度事業報告
■当該年度事業計画に対する実施内容、および研究成果と達成度
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ITリテラシー向上のための講習会およびAIC主催の特別講演会等の実施
2024年度より、日吉協生館のAICラウンジを本格的に活用し始めたことで、塾生にとってより身近でアクセスしやすい対面講習会の開催が可能となった。これにより、2024年度も引き続き、初級者から上級者まで幅広いレベルに対応した講習会を実施し、塾生のITリテラシー向上に努めた。
特に、2024年度は 夏季集中講座 および 秋季集中講座を新たに実施し、短期間で集中的にAIやプログラミングを学ぶ機会を提供した。これにより、AIの基礎理論から実装技術に至るまでの学習プロセスを効率化し、多くの塾生が実践的なプログラミングスキルを習得することができた。
さらに、2024年度はAIC主催の特別講演会として、Microsoft CTOのケビン・スコット氏 をお招きし、リーダーと塾生との対話形式で技術革新やAI社会について議論する「リーダーと塾生との対話会」を開催した。加えて、OpenAI Japanの長﨑社長をお招きし、最新の生成AI技術やその社会的影響について議論する「AIインサイトサミット」を実施。これらのイベントを通じて、最先端技術やその実践的な活用方法に触れる機会を提供し、さまざまな研究分野への応用可能性を広げることに貢献した。
また、ICPC(国際大学対抗プログラミングコンテスト) をはじめとする競技プログラミング大会への参加を積極的に支援し、塾生が実践を通じてプログラミング技術を向上させる機会を提供した。更に、G検定(ジェネラリスト検定)対策コースを新設し、AICの講習会や教育イベントで学んだ知識を公的資格の取得に活かすことで、より実践的な学習効果を高めることができた。 -
一貫教育校へのAI/Data Science教育の展開
2024年度は昨年度の引き続き、一貫教育校におけるAIおよびData Science教育の展開をさらに拡充した。
・塾高3年生のAIプログラミング分野の卒業研究に協力。研究の進め方についてのイントロダクション講義や、研究指導を行った。
・夏休み期間中の教育イベント「AIC Days」を開催。GASを学ぶコース、量子コンピュータ入門、データサイエンス入門、LEGO×Pythonロボット制御入門などの講座を実施し、のべ200名以上が参加した。
・横浜初等部の体育×算数の授業にて、GPSデバイスを用いて生徒自身の動きを可視化・分析することに協力し、生徒の数学的な理解促進に尽力した。
・湘南藤沢中学3年生向けに「生成AIとの付き合い方2024冬編」というテーマで特別授業を実施した。さらに同日、中学3年生の希望者を対象に、GASプログラミング講習会も実施した。
・NY学院を含む高校3年生向けの大学入学前イベントを実施した。GASを学ぶコース、機械学習入門、Python講習会を実施した。
これらの講座や教育イベントを通じ、一貫教育校全体のITリテラシーの向上と、AI技術への理解促進をはかるとともに、普段の授業では難しい一貫校間の横のつながりを構築し、全塾としての連携意識を醸成することに貢献した。これにより、塾生同士が協力しながら学ぶ環境を促進し、長期的な教育の質の向上につなげることができた。 -
新規取り組み
株式会社博報堂と「大規模基盤モデルによる人間理解」というテーマで共同研究トライアルを開始した。
■公刊論文数(件数と主たる公刊誌名)、学会発表件数(国内・国際)、イベントなど社会貢献の実績(年月日、場所)
- 2024/4/13 第80回日本放射線技術学会総会学術大会 ランチタイムセミナーでの口頭発表(小林真里)
- 2024/8/24~8/25 一貫教育校のAI/プログラミングに関する教育イベント「AIC Days」の実施(場所:日吉協生館AICラウンジ)
- 2024/11/3 慶應義塾大学體育會競走部に協力し、「KEIO ATHLETIC EVENT」を実施(場所:日吉キャンパス陸上競技場、AICラウンジ)
- 2024/11/20 リーダーと塾生との対話「AIが拓く未来」を開催(場所:日吉協生館AICラウンジ)
- 2024/12/2 2024 AIインサイトサミットを開催(場所:三田キャンパス西校舎ホール)
- 2024/12/9 湘南藤沢中学3年生への特別授業を実施(場所:湘南藤沢中学・高等学校)
- 2024/12/7 「AIC Conference 2024 Winter Edition」を開催(場所:日吉協生館AICラウンジ)
- 2025/2/12 AICキャリアラボ~未来を拓くネットワーキング~1回目を開催(場所:日吉協生館AICラウンジ)
- 2025/2/15 「AIC Discussion Forum」を開催(場所:日吉協生館AICラウンジ)
- 2025/2/28 一貫教育校校高校3年生向けイベント「GASを学ぶ半日コース①」を開催(場所:日吉協生館AICラウンジ)
- 2025/2/28 AICキャリアラボ~未来を拓くネットワーキング~2回目を開催(場所:日吉協生館AICラウンジ)
- 2025/3/3 一貫教育校校高校3年生向けイベント「機械学習を学ぶ半日コース」を開催(場所:日吉協生館AICラウンジ)
- 2025/3/7 一貫教育校校高校3年生向けイベント「Pythonを学ぶ1日コース」を開催(場所:日吉協生館AICラウンジ)
- 2025/3/12 AICキャリアラボ~未来を拓くネットワーキング~3回目を開催(場所:日吉協生館AICラウンジ)
- 2025/3/21 一貫教育校校高校3年生向けイベント「GASを学ぶ半日コース②」を開催(場所:日吉協生館AICラウンジ)
■センター活動を通じて特に成果を挙げた事柄
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株式会社博報堂と「大規模基盤モデルによる人間理解」というテーマで共同研究トライアルを開始した。本共同研究では、大規模基盤モデル、特に自然言語や画像などで用いられるモデルであるVision Language Model
(VLM)が、人間の性格や映像コンテンツ解釈に関して、どの程度理解しているかの知見を得ることを目的としている。なお、本研究の目的はデータセットの構築ではなく、小規模なCM動画を用いた初期検討に焦点を当てている。本取り組みにおいて期待される成果として、以下が挙げられる。
・CM動画に対するVLMの理解度評価結果
・CM動画からの情報抽出に有効なプロンプト集
・人手による情報抽出の結果データ(上記評価用データセット)
・CM内容の説明文の生成サンプル(VLMによる広告解析の実用可能性の検討材料)
本共同研究は、AICにとって初の企業との共同研究となる。今年度のトライアル期間を経て一定の成果が得られた場合、次年度以降の継続も視野に入れている。 - 2024年度は、新たにG検定(ジェネラリスト検定)対策コースを開設し、AICの講習会や教育イベントで得た知識を公的資格の取得につなげる取り組みを実施した。本コースは2クールにわたって開講し、第1クールでは93%、第2クールでは100%の受講者が資格試験に合格するという高い成果を収めた。
2023年度事業報告
■当該年度事業計画に対する実施内容、および研究成果と達成度
(1)メンバー企業の協力の下、塾生のAI・プログラミング能力向上のため、以下のイベントを行った。
①AI・プログラミングの初心者から上級者の塾生に対し、春学期19講座(対面7講座、オンデマンド12講座)、秋学期23講座(対面15講座、オンデマンド8講座)の講習会を開催し、延べ2000人が受講した。
②AIコンソーシアム主催のAI、機械学習に関するプログラミングの講習会、演習を実施し、目標通り、塾生のAIに関する能力上達を図ることができた。コロナ禍において、オンライン授業の活用で、多くの学生に受講が可能となったが、本年度秋学期からは、コロナ禍の終結に伴い、対面授業の復活を行った。一方、内容的にオンデマンドで開催可能なものは、新たに配信基盤を整え、オンデマンドの配信を行った。
③メンバー企業と共催でAI・データサイエンスに関連するイベントを実施し、AI・データサイエンスがビジネスの現場でどのように活用されているかについて、塾生が学ぶことができ、能力向上と幅広い知見を得ることができた。また、イベントを通じて塾生の主催企業への関心が高まり、塾生、企業にとってお互いをよく知る機会が得られた。
(2)本年度から本格的に開始した活動として、以下のような取り組みを行った。
④塾一貫教育校でのAI・プログラミング、データサイエンスの教育支援として、夏休み期間中(8/21-26)に「AIC
Week」を企画・開催した。これに向けて新規カリキュラムの開発を行い、全13種類の対面の集中講習会を実施した。塾一貫校からは小学校5年生から高校生まで116名が参加、アンケート結果は全講座において9割以上が「満足」と回答し、質の高い教育イベントを開催することができた。
⑤RPAを用いたDXプロジェクトにおいて、AIC内の業務プロセス効率化に取り組んだ。その1つとして講習会修了証の自動発行を実現した。さらにこの機能を運営学生の勤務管理にも展開し、勤務表ダウンロードとチーム毎の人件費集計の自動化を実現した。
⑥現在注目されているAI/Data
Science基盤の1つであるDatabricksについての調査を行い、本年度の講習会に展開した。また、Databricksを活用した実プロジェクトとして、生協のフードロス低減に向けて、データ分析を行った。
⑦AICでは初の試みとしてAICカンファレンスを企画・開催した。全塾からAI・プログラミング、データサイエンスのテーマでの研究(既発表論文含む)を募集し、口頭発表とポスター発表を行った。
⑧世界的に注目されている生成AIについて、大学としてこの技術をどのように活用し、社会実装を目指した研究を深めていくのかを追及するため、AICの中に生成AIラボという新機軸を立ち上げた。これに伴い、拠点を矢上から日吉協生館へ移し、AICラウンジを設立、生成AIの研究拠点も立ち上げた(2024年2月末に環境整備完了予定)。今後は生成AIのプロンプトエンジニアリングについての講義準備と、産業界も交えた生成AIの研究チームを立ち上げる予定。
■公刊論文数(件数と主たる公刊誌名)、学会発表件数(国内・国際)、イベントなど社会貢献の実績(年月日、場所)
- 2023/08/21~08/26 一貫教育校のAI/プログラミングに関する教育イベント「AIC Week」の実施
- 2023/08/29 慶應義塾大学 一貫教育校と自然科学研究センターのワークショップにて口頭発表(小林真里)
- 2023/11/29 静岡市立高等学校 科学探求科SSH(Super Science High School)講義(小林真里)
- 2024/02/02 港区産業振興センター主催の生成AIに関するセッションにて口頭発表(奥出直人、小林真里)
- 2024/03/04 AIC Conference開催
■センター活動を通じて特に成果を挙げた事柄
塾一貫校支援プロジェクトの一環として、2023年8月21~26日に「AIC Week」を矢上キャンパスにて開催した。この企画において、一貫教育支援センターや各校からの要望や本企画への期待をバランス良く取り入れつつ、コンテンツ開発と進行を円滑に行い、学際的なプログラムを構築した。参加者は小学5年生から高校3年生まで116名(内訳:小学生41名/35%、中学生27名/23%、高校生48名/42%)で、6日間で13種類の講座に参加した。アンケート結果は全ての講座において9割以上が「満足」と回答。また、キャンパスツアーや大学生との交流会なども企画・実施し、小中高生と大学生とのコミュニケーションの機会を提供することで、塾一貫校の橋渡し的な役割を果たすことにも寄与した。塾一貫校の先生方からは「GASのプログラミングに触れることや、生徒がPythonのコードを書いて実際にロボットを動かす経験を積めるのは大変貴重なことで、普段の授業以上に生徒たちの勉強になっている。また、このようなイベントを通じて他校の生徒や大学生とコミュニケーションを持てるのは、慶應義塾の独自性を活かした素晴らしいイベントであり、進路選択の一助となる。」というフィードバックを頂いた。また、「AIC Week」が契機となり、AICの秋学期講習会に、塾高の生徒が参加し、大学生と共に勉強することにも展開した。
2022年度事業報告
■当該年度事業計画に対する実施内容、および研究成果と達成度
メンバー企業の協力の下、塾生のAI・プログラミング能力向上のため、以下のイベントを行った。
- AI・プログラミングの初心者から上級者の塾生に対し、春学期16講座、秋学期18講座の講習会を開催し、延べ6000人強が受講した。コロナ禍においても、オンライン授業の活用で、多くの学生に受講が可能となった。また、秋学期からは、対面授業も復活を図った。
- AIコンソーシアム主催のウェブサイト上で完結するAI、機械学習に関するプログラミングの演習を実施し、目標通り、塾生のAIに関する能力上達を図ることができた。
- メンバー企業と共催でAI・データサイエンスに関連するイベントを実施し、塾生の能力向上とともに、塾生が、イベントを実施したメンバー企業に大いに関心を持つようになり、塾生、企業にとって相手をよく知る機会が得られた。
- 一貫教育校でのAI・プログラミング、データサイエンスの教育支援を、本年度より開始した。カリキュラムの開発を行い、幼稚舎でのトライアル・イベントを実施。また、SFC中高でのトライアル・イベントを企画している。
- RPAを用いたDXの推進をスタートした。AIC内の業務プロセスを題材として、自動化の推進を開始した。講習会の修了証の自動発行を実現、さらに、別のDXを推進している。
- Databricksという、注目されているAI/Data Science基盤の調査を行って、AI Platformとしての教育について、検討を開始した。
- 初めての試みとして、AI・プログラミング、データサイエンスのテーマで、これまでの活動の総括や、学会での既発表論文を含めた、AICカンファレンスを企画・実施した。
- Special Interest Group(SIG)の活動も、新しく開始した。特定の探求テーマを深堀するコミュニティを企画・運営し、幅広いAI・プログラミングの実体験できる活動を開始した。
本年度から開始した活動として、以下のような取り組みを行った。
- 2022/06/24 モバイルコンピューティング推進コンソーシアム
AI/ロボット委員会 医療&ヘルスケアWG 講演 「AIとヘルスケア・医療 - 課題と今後の展望」 (石川繁樹) - 2022/11/08 大塚社内報
「慶應AICで大塚製薬のAIの取り組みを紹介」 - 2022/11/24 日刊工業新聞 P23 (矢向高弘)
慶應大「AI教育で全学共通科目」 - 半学半教活用 一部正規授業に - - 2022/12/01 静岡市立高等学校 科学探求科SSH(Super Science High School)講義(小林真里)
- 2023/02/17 モバイルコンピューティング推進コンソーシアム AI/ロボット委員会 第三回未来塾セミナー 「医療データと未来医療の世界」:「医療・ヘルスケアにおけるデータと人工知能活用の展望」(石川繁樹)
- 2023/03/04 AIC Conference
■センター活動を通じて特に成果を挙げた事柄
すべての講習会、コンテスト、講演会等のイベントをオンライン、一部、対面にて開催したが、受講者数は昨年度よりも大幅に増大した。
本年は、一貫教育校でのAI/Data Science教育支援活動や、RPAを用いたDX、AI/Data
ScienceのPlatformの研究調査、など、新しい活動も開始でき、今後の教育支援の充実にむけて、新たなるスタートを切ることができた。また、様々な応用事例についての考察も可能とした。
ICPCの世界大会に出場し、世界の第42位に入ることができた。
AI・高度プラグラミングの研究活動に賛同し、多くの参加メンバー企業が、イベントに参加頂き、研究活動に対する、助言、新たなテーマや仕組みの提案をおこなって、塾生のAIやプログラミング能力の向上に協力いただいた。
2021年度事業報告
■当該年度事業計画に対する実施内容、および研究成果と達成度
メンバー企業の協力の下、塾生のAI・プログラミング能力向上のため、以下のイベントをおこなった。
- AI・プログラミングの初心者から上級者の塾生に対し、オンラインにて春学期15講座、秋学期15講座の講習会を開催し、延べ4000人強が受講し、目標を大きく上回ることができた。コロナ禍においても、オンライン授業の活用で、多くの学生に受講が可能となった。
- AIコンソーシアム主催のウェブサイト上で完結するAI、機械学習に関するプログラミングのコンテストを実施し、目標通り、塾生のAIに関する能力上達を図ることができた。
- メンバー企業と共催でAI・データサイエンスに関連するコンテストを実施し、塾生の能力向上とともに、塾生が、コンテストを実施したメンバー企業に大いに関心を持つようになり、塾生、企業にとって相手をよく知る機会が得られた。
- AI・プログラミングだけでなく、スタートアップに興味のある塾生に対して、スタートアップ・イノベーションの基礎知識や有名ベンチャー企業トップの講演会をおこなった。
8/24/2021 東洋経済On-Line 慶応大「AIとプログラミング」は学生が教える訳 文系も上級者も無料で学べる組織「AIC」とは?
9/01/2021 UiPath株式会社 社内報
9/02/2021 NVIDIA合同会社 社内報
すべての講習会、コンテスト、講演会等のイベントをオンラインで開催したが、受講者数は昨年度よりも大幅に増大した。
本年は、アントレプレーナーシップの基礎講習会を立ち上げ、ベンチャー企業のTOPの招待講演も実施。普段の授業で知ることができないが、これから必要とされる、スタートアップの基礎を学生に伝えることができた。また、AI/Data
Scienceの医療分野への応用についての講座も立上げ、様々な応用事例についての考察も可能とした。
AI・高度プラグラミングの研究活動にGoogleやNVIDIAなど、Global企業も賛同し、メンバー企業に参加するとともに、研究活動に対する、助言、新たなテーマや仕組みの提案をおこない、塾生のAIやプログラミング能力の向上に協力いただいた。
2020年度事業報告
■当該年度事業計画に対する実施内容、および研究成果と達成度
メンバー企業の協力の下、塾生のAI・プログラミング能力向上のため、以下のイベントをおこなった。
(1)AI・プログラミングの初心者から上級者の塾生に対し、オンラインにて春学期16講座、秋学期17講座の講習会を開催し、延べ2600人強が受講し、目標を大きく上回ることができた。
(2)AIコンソーシアム主催のウェブサイト上で完結するAI、機械学習に関するプログラミングのコンテストを実施し、目標通り、塾生のAIに関する能力上達を図ることができた。
(3)メンバー企業と共催でAI・データサイエンスに関連するコンテストを実施し、塾生の能力向上とともに、塾生が、コンテストを実施したメンバー企業に大いに関心を持つようになり、塾生、企業にとって相手をよく知る機会が得られた。
(4)AI・プログラミングだけでなく、スタートアップに興味のある熟成に対して、スタートアップ・イノベーションの基礎知識や有名ベンチャー企業トップの講演会をおこなった。
「AERAムック 大学院・通信制大学 2021 P.10」のAI・高度プログラミングコンソーシアムの紹介記事 (2020年8月1日 朝日新聞社)
「日経Data Society Fes
2020 Student Academy」のアカデミックパートナー(2020年12月11日、12月12日:オンライン)
すべての講習会、コンテスト、講演会等のイベントをオンラインで開催したが、集客数は昨年度よりも大幅に増大した。
最先端ベンチャー企業のTOPの招待講演を実施し、普段の授業で知ることができないが、これから必要とされる、スタートアップの基礎を学生に伝えることができた。
「女子AI勉強会」という、教える側、教わる側がすべて女性である、講習会を実施し、女性による女性のエンパワーメントを図ることを目的とした。
AI・高度プラグラミングの研究活動にGoogleが賛同し、メンバー企業に参加するとともに、研究活動に対する、助言、新たなテーマや仕組みの提案をおこない、塾生のAIやプログラミング能力の向上に協力いただいた。
2019年度事業報告
■当該年度事業計画に対する実施内容、および研究成果と達成度
2019年度は、日吉および矢上キャンパスに設置された「AI・高度プログラミングルーム」や、一般の教室を用いて以下の活動に取り組んだ。
- 学生に対する高度計算機資源の提供
- レベル別AI・プログラミング講習会の実施(講習会は90分x5のシリーズを春学期と秋学期をとおして23シリーズ実施、受講した塾生数は述べ500名以上)
- 各種AI・プログラミングコンテストの開催(計7回)
- 個別AI・プログラム利用相談会の定期開催
- 大学対抗プログラミングコンテストに出場するためのトレーニングおよび同アジア大会出場選手の渡航補助
本センターは当該年度を初年度としてスタートアップセンターとして仮スタートを切ったが、発足後に多くの企業の賛同を得て、夏までには10社がメンバー企業として参加した。その結果として秋には正式なセンターとしての活動を始めることができた。
公刊論文、学会発表、イベントなど社会貢献の実績
- AI・高度プログラミングコンソーシアム一般公開シンポジウム(2019年6月26日、日吉キャンパス協生館 藤原洋記念ホール)
- AI画像認識コンテスト(2019年6月10日~6月24日、日吉キャンパス)
- AI・システム実装コンテスト(2019年10月15日~11月28日、日吉キャンパス)
- 自動運転のための環境認識技術コンテスト(2019年10月23日~12月17日、日吉キャンパス)
- RaspberryPiを用いた軽量画像処理コンテスト(2019年10月23日~12月18日、矢上キャンパス)
- 走行データ分析・ビジネス提案コンテスト(2019年10月31日~12月13日、日吉キャンパス)
- モーションセンサーを用いた新アプリケーション創出ハッカソン(2019年11月18日~12月26日、日吉キャンパス)
- 機械学習基礎習得チャレンジ(2019年12月4日~12月27日、日吉キャンパス)
センター活動を通じて特に成果を挙げた事柄
センターの活動が2019年9月16日日本経済新聞朝刊に写真入りで紹介された。
AI教育に関する先駆的な取り組みとして文部科学省からヒヤリングを受けた。
センター オリジナルWebサイト
SDGs





設置期間
2024年11月1日~2029年10月31日
メンバー
◎印は研究代表者
氏名 | 所属研究機関 | 職位 | 研究分野・関心領域 |
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◎ 矢向 高弘 | システムデザイン・マネジメント研究科 | 教授 | インターネット応用、ネットワークベース制御システム、マルチパスルーティング、マルチメディア通信 |
泰岡 顕治 | 理工学部 機械工学科 | 教授 | 分子動力学 |
内山 孝憲 | 理工学部 物理情報工学科 | 教授 | 生体計測、筋電図、筋音図、床反力、システム同定 |
山本 直樹 | 理工学部 物理情報工学科 | 教授 | 量子計算、量子情報、数理工学 |
重野 寛 | 理工学部 情報工学科 | 教授 | コンピュータネットワーク、モバイルコンピューティング、ユビキタスコンピューティング |
高田 眞吾 | 理工学部 情報工学科 | 教授 | ソフトウェア工学 |
杉浦 孔明 | 理工学部 情報工学科 | 教授 | 知覚情報処理、知能情報学、知能ロボティクス |
舟橋 啓 | 理工学部 生命情報学科 | 教授 | システムバイオロジー、定量生物学、計算生物学、機械学習、生化学ネットワーク |
天谷 雅行 | 慶應義塾/医学部 皮膚科学 | 常任理事/教授 | 皮膚科学 |
陣崎 雅弘 | 医学部 放射線科学(診断) | 教授 | 放射線科学 |
中妻 照雄 | 経済学部 専門 | 教授 | 統計科学 (ベイズ統計学)、経済統計 (計量経済学) |
小林 真里 | 理工学部 | 特任教授 | 再生医療、人工知能 |
椎名 茂 | 理工学部 | 訪問教授 | 人工知能、情報処理、経営工学 |
神武 直彦 | システムデザイン・マネジメント研究科 | 教授 | システムズエンジニアリング、デザイン思考、社会技術システムのデザイン、計算機科学、宇宙システム、IoT |
栗原 聡 | 理工学部 管理工学科 | 教授 | 人工知能、複雑ネットワーク科学、計算社会科学 |