超成熟社会創造オープン研究センター

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センター概要

慶應義塾大学先導研究センター内に設置する超成熟社会オープン研究センターは、日本が世界に先駆けて直面する「超成熟社会」における新しい社会システムを、慶應義塾の文系・理系を融合し、日本電信電話株式会社(NTT)等との複数の企業との産学連携研究をコアとして、広く国内外のアクティビティと融合していくコンソーシアム型オープンラボラトリーである。

オープン研究センターは、慶應義塾と複数の企業のメンバーを融合して、理工学、社会学、政策、経済学、医学といった制限することのないフィールド技術をベースに、ICT技術をコアとしながら「超成熟社会」の問題を共同研究する。研究トピックスは、トップダウンと公募により選択するが、労働力不足、高齢者の増加、インフラの老朽化、災害、人口集中、エネルギー、食料、成長、安心・安全といったキーワードに対し、多様なアプローチを許容していく。これらのテーマの中で、5年をターゲットに共同研究を行う。その際、必要となる研究経費はコンソーシアムメンバー企業の負担とする。

キーワード・主な研究テーマ

超成熟社会、ICT、ユビキタス、ロボット、ビッグデータ

2020年度 事業計画

■2019年度より継続する活動内容について、継続する背景・根拠と目標

2019年よりチャタヌーガにある北米のスマート社会テストベッド(UTC:University of Tenecy at Chattanooga)をK2キャンパスへ延長する努力をしている。
また、5G無線アクセスのテストベッドをNECを含めてK2キャンパスに作る計画を進めている。
これらを継続して、2020年にはぜひ慶應をCOE(Center of Excellence)としてのテストベッドとしたい。これを一つのキーとして社会に対して十分にビジビリティを持った研究センターへとしていきたい。
更に、東京大学とも連携を進めており、慶應のテストベッドへの東大の参加も進め、オープンラボの機能を向上させる。

■2020年度の新規活動目標と内容、実施の背景

オープンラボを加速する。
理化学研究所との連携は2019年より開始し、更に総務省、NICTと相談をし、本センターとして慶應が参画する国レベルのオープンコンソーシアムを立ち上げたい。

2019年度 事業報告

■当該年度事業計画に対する実施内容、および研究成果と達成度

2019年度に加速した研究について述べる
(1)文理融合

  • 法務研究科(法科大学院)の山本龍彦教授をお呼びして今後の重要な課題であるデータの活用と、その問題点について産学連携で研究した。最終的には企業からはNTTの東日本社長、持ち株研究所の副社長を始め、30名以上が参加した交流会を利用し、本企画を実現した。
(2)海外連携
  • コロラドを中心として米国大学(テキサス大学ダラス校)とコンピュータビジョンとネットワークを利用した仮想空間の距離を克服した動態実験を行った。具体的にはVRを用いて仮想空間を日本、米国2拠点をシェアし、そこに3か所から、実際の人間を投影して参加し、植物園を案内するデモを米国、日本を100Gbpsの光リンクで接続し、実験とデモを行なった。
(3)人材育成
  • 昨年に引き続き、2名の企業の研究者をダブルアポイントメントとして招聘し、大学院の博士の指導を行なっている。繰り返しではあるが、大学院指導資格、博士指導資格を理工学研究科より付与し、教育への貢献を行なっている。

公刊論文、学会発表、イベントなど社会貢献の実績

論文数件数:1件
[主たる論文]
Electrical/Optical Hybrid-switching Data Center Network Control with Hadoop
Akira YAMASHITA, Yukihiro IMAKIIRE, Satoru OKAMOTO, Naoaki YAMANAKA,
IEICE Transactions on Communications (Japaneses Edition),Vol.J102-B, No.4, Page.310-318 [April/2019]

国際会議件数:15件
[主たる発表]
5G Network Application : Autonomous driving vehicle using dynamic migrated edge computer function
Naoaki Yamanaka, Satoru Okamoto, Goki Yamamoto, Takayuki Muranaka, Andrea Fumagalli
2019 International Symposium for Advanced Computing and Information Technology (ISACIT 2019), No.14 [August/2019]

Autonomous driving vehicle controlling network using dynamic migrated edge computer function
Naoaki Yamanaka, Goki Yamamoto, Satoru Okamoto, Takayuki Muranaka, Andrea Fumagalli
20th International Conference on Transparent Optical Networks (ICTON 2019), No.We.E3.2 [July/2019]

国内研究会件数:12件

センター活動を通じて特に成果を挙げた事柄

国際連携は軌道に乗っている。コロラドを中心として米国大学(テキサス大学ダラス校)とコンピュータビジョンとネットワークを利用した仮想空間の距離を克服した動態実験を行った。具体的にはVRを用いて仮想空間を日本、米国2拠点をシェアし、そこに3か所から、実際の人間を投影して参加し、植物園を案内するデモを米国、日本を100Gbpsの光リンクで接続し、実験とデモを行なった。

SDGs

3. すべての人に健康と福祉を3. すべての人に健康と福祉を
7. エネルギーをみんなに そしてクリーンに7. エネルギーをみんなに そしてクリーンに
8. 働きがいも経済成長も8. 働きがいも経済成長も
9. 産業と技術革新の基盤をつくろう9. 産業と技術革新の基盤をつくろう
11. 住み続けられるまちづくりを11. 住み続けられるまちづくりを

メンバー

◎印は研究代表者

氏名 所属研究機関 職位