アーミテージ記念教育事業:堅固な日米関係のための新しい基盤構築

安全

研究概要

Nakayama

米国の国務副長官などを歴任したリチャード・L・アーミテージ氏を招き、次世代の日米関係に資する人材の育成を目指した教育プログラムです。本学の大学院生を米国ワシントンDCに派遣し、日米関係や東アジアの安全保障問題等に取り組む人材の育成に努めます。本プログラムは国内の12社の支援を受けて実施されるものです。

2025年度事業計画

■2025年度の新規活動目標と内容、実施の背景

2023年度までは、春から夏にかけてリチャード・アーミテージ氏の来日合わせて東京で研究発表会を開き、2月ないし3月にワシントンDCを訪問するという活動を実施してきたが、2024年はアーミテージ氏の体調悪化によって通例の活動ができなかった。2025年度は、アーミテージ・フェロー(大学院生)2、3名を任命し、ワシントンDCでのアーミテージ氏との面会、現地での調査、KGRI Working Paperの執筆を求める。


2024年度事業報告

■当該年度活動計画に対する実施内容、および研究成果と達成度

リチャード・アーミテージ氏の来日に際し、これまでの全てのアーミテージ・フェローおよび支援企業に呼びかけ、これまでのアーミテージ・プログラムの活動について報告するとともに、2024年11月の米国大統領選挙の結果を踏まえた米国政治および日米関係について議論する会を実施した。

■公刊論文数(件数と主たる公刊誌名)、学会発表件数(国内・国際)、イベントなど社会貢献の実績(年月日、場所)

アーミテージ・フェロー(大学院生)によるKGRI Working Paper(https://www.kgri.keio.ac.jp/working-paper/)が発表された他、学会誌等に論文が掲載された。

■プロジェクト活動を通じて特に成果を挙げた事柄

米国政治および国際関係が大きく変動する中、日米関係の安定がいっそう重要であることを確認するとともに、若手の育成の必要性を再確認した。

2023年度事業報告

■当該年度事業(活動)計画に対する実施内容、および研究成果と達成度

2023年10月20日にマイク・グリーン氏(シドニー大学米国研究センター所長・教授)をゲストコメンテーターに迎え、東京にてアーミテージ・フェロー(大学院生)3名のプレゼンテーションを行った。2024年3月10日から16日に米国ワシントンDCを訪問し、アーミテージ・フェロー3人がリチャード・アーミテージ氏と面会し、研究についてアドバイスを受けた他、Sasaskawa Peace Foundation USA、RAND研究所、ハドソン研究所でも研究プレゼンテーションを行い、有識者のフィードバックを受けた。

■公刊論文数(件数と主たる公刊誌名)、学会発表件数(国内・国際)、イベントなど社会貢献の実績(年月日、場所)

アーミテージ・フェロー(大学院生)3人がKGRIワーキングペーパーを執筆(2024年度に公開予定)。

■プロジェクト活動を通じて特に成果を挙げた事柄

アーミテージ・フェロー3人がワシントンDC各所でプレゼンテーション行ったほか、それぞれが専門とする分野の専門家に面会したり、戦略国際問題研究所のイベントに参加したりすることができ、フェローの博士論文執筆に向けた研究を進めることができた。

プロジェクトWebサイト:

アーミテージ・プログラム

SDGs

10. 人や国の不平等をなくそう10. 人や国の不平等をなくそう
16. 平和と公正をすべての人に16. 平和と公正をすべての人に
17. パートナーシップで目標を達成しよう17. パートナーシップで目標を達成しよう

プロジェクトメンバー

プロジェクトメンバー・所員について

◎印は研究代表者

氏名 所属研究機関 職位 研究分野・関心領域
◎ 土屋 大洋 慶應義塾/政策・メディア研究科、総合政策学部 常任理事/教授 国際関係論、情報社会論、公共政策論
神保 謙 総合政策学部 教授 国際安全保障論、アジア太平洋の安全保障、米国国防政策、東アジア地域主義
細谷 雄一 法学部 教授 国際政治学、外交史、イギリス外交史、ヨーロッパ国際関係
森 聡 法学部 教授 現代国際政治、アメリカ外交・安全保障、冷戦史
西野 純也 法学部 教授 現代韓国朝鮮政治、東アジア国際政治、日韓関係
宮岡 勲 法学部 教授 国際関係論
鶴岡 路人 総合政策学部 教授 国際安全保障、欧州政治、EU、NATO、核政策
加茂 具樹 総合政策学部 教授 現代中国政治外交、比較政治、東アジア国際関係