デジタルツインキャンパス

創造

研究概要

人々のライフラインであるネットワーク、とりわけ最も身近な存在であるモバイルネットワークとセンサーデータおよびAI技術に着目し、未来の情報空間を切り拓くための先進技術や次世代サービスの研究開発におこなう。未来の情報空間は、日常生活に溶け込み、キャンパスやオフィス、街中といった実空間とシームレスに融合したサービスを創出することで、人々の生活と深く結びつくことが求められている。2024年11月、SFCに展開されたAI-RANは、ネットワークとAIが一体となって、人々の生活空間に寄り添い、包み込むような新しい情報空間の幕開けを示している。
本プロジェクトでは、ネットワークインフラとしての5Gや6Gのモバイル通信技術、物理空間のデジタル化技術として各種のセンサ情報や動画像認識技術、空間センシングなどのマッシュアップ基盤、そして3次元高精度地図と自己位置推定技術などの研究開発を大学のキャンパスを実証基盤とすることにより、基盤技術の研究をおこなうだけではなく、社会実装を視野に入れた研究開発を推進する。これらの情報を扱う上でのプライバシーやセキュリティに関する課題についての研究もおこない、規格化・標準化なども見据えた今後30年間の新しい情報社会の創出をおこなうための基盤に資する活動をおこなう。

2025年度事業計画

■前年度より継続する活動内容について、継続する背景・根拠と目標

本プロジェクトは、2025年度から新たにスタートするプロジェクトであるが、すでにSFCで研究開発されてきている多くの研究を本プロジェクトとして継続する。前年度から引き続き、5Gネットワークの高度化の研究開発を継続するとともに、2024年度秋に新たに構築されたAI-RANの実証実験を進めていく。また多くのセンサーなどで取得したデータを有機的に連携し、新しいアプリケーションの創発活動も行っていく。

■2025年度の新規活動目標と内容、実施の背景

モバイルネットワークの高度化としてネットワーク網とデバイスとの連携機構の開発、AIアプリケーションの開発を推進する。データ連携では、今年から交差点における信号データの取得環境が整い、信号情報を用いたV2Xの開発も進める。


SDGs

4. 質の高い教育をみんなに4. 質の高い教育をみんなに
9. 産業と技術革新の基盤をつくろう9. 産業と技術革新の基盤をつくろう
11. 住み続けられるまちづくりを11. 住み続けられるまちづくりを
12. つくる責任 つかう責任12. つくる責任 つかう責任
17. パートナーシップで目標を達成しよう17. パートナーシップで目標を達成しよう

プロジェクトメンバー

プロジェクトメンバー・所員について

◎印は研究代表者

氏名 所属研究機関 職位 研究分野・関心領域
◎ 中村 修 KGRI 特任教授 プロジェクトマネージメント
中澤 仁 環境情報学部 教授 センサーデータ等の共有基盤
脇田 玲 環境情報学部 教授 仮想空間と実空間のツイン化
大前 学 環境情報学部 教授 自動運転
植原 啓介 環境情報学部 教授 モバイルネットワークの高度化
大越 匡 環境情報学部 准教授 デジタルツイン環境の応用
鈴木 茂哉 政策・メディア研究科 特任教授 情報空間における信頼
阿部 涼介 政策・メディア研究科 特任助教 情報空間における信頼
村井 純 KGRI 特任教授 モバイルネットワークの高度化
石原 匠 KGRI 特任助教 情報空間における信頼