環デザイン&デジタルマニュファクチャリング創造センター

創造

研究概要

Tanaka

本センターは、20世紀型の大量生産・大量消費から脱却し、地球上の限りある資源をスマートに循環させながら多様な人々ひとりひとりに個別適合した物品を製造し、人間・生物・ロボットが共生可能な都市(生活)環境を構築していくために、「デジタル・マニュファクチャリング」技術と「デジタル・デザイン」を前提とした「環デザイン」という概念を提唱し、全産業セクターに展開する。国内から循環型都市の先駆的モデルを生みだしながら、循環型都市とグローバルなコラボレーションを展開する。

2024年度事業計画

■前年度より継続する活動内容について、継続する背景・根拠と目標

本プロジェクトではJST(科学技術振興機構)によるCOI-NEXT(共創の場形成支援プログラム)「地域共創分野(本格型)「リスペクトでつながる「共生アップサイクル社会」共創拠点」による研究体制を基盤として、その体制の一環となる産学連携活動によるSFC研究所研究コンソーシアム「デジタル駆動 超資源循環参加型社会 共創コンソーシアム」と連携し、2024年度の活動をおこなう。
展示会「日蘭アップサイクル建築・まちづくり展」(日時:2024年3月5日、6日、会場:駐日オランダ王国大使館、招待制)で展示した、COI-NEXTの研究テーマである「共生アップサイクル社会」および「アップサイクル都市モデル」の具現化のために制作するコンセプト車両を実際に設計し、公開することを目指す。また、コンセプト車両の設計、公開にあわせてオランダからの視察団を受け入れる予定である。

■2024年度の新規活動目標と内容、実施の背景

JST(科学技術振興機構)によるCOI-NEXT(共創の場形成支援プログラム)「地域共創分野(本格型)「リスペクトでつながる「共生アップサイクル社会」共創拠点」による研究体制を基盤に、国内から循環型都市の先駆的モデルを生みだしながら、循環型都市とグローバルなコラボレーションを展開する。


2023年度事業報告

■当該年度事業(活動)計画に対する実施内容、および研究成果と達成度

本プロジェクトでは、JST(科学技術振興機構)によるCOI-NEXT(共創の場形成支援プログラム)「地域共創分野(本格型)「リスペクトでつながる「共生アップサイクル社会」共創拠点」による研究体制を基盤に、その体制の一環となる産学連携活動によるSFC研究所研究コンソーシアム「デジタル駆動 超資源循環参加型社会 共創コンソーシアム」と連携し、2023年度の活動をおこなった。
とくに、オランダ大使館が主宰する日蘭サーキュラーエコノミー交流活動を活用し、研究コンソーシアムに参加する企業の主導により、展示会「日蘭アップサイクル建築・まちづくり展」(日時:2024年3月5日、6日、会場:駐日オランダ王国大使館、招待制)を企画、主催した。本展示会では、COI-NEXTの研究テーマである「共生アップサイクル社会」を構成する「アップサイクル都市モデル」を具現化するために制作したコンセプト車両のモックアップとそのモックアップのために参画企業が制作提供したパーツを展示、公開した。加えて資源循環について考えるワークショップを企画実施し、そのプロトタイプを開発した。本展示会ではオランダ⼤使館主催パネルディスカッションとレセプションも開催され、日本とオランダにおける国際的な研究交流の場となった。
達成度:順調に進展している

■公刊論文数(件数と主たる公刊誌名)、学会発表件数(国内・国際)、イベントなど社会貢献の実績(年月日、場所)

・公刊論文数:6本(Conference on 4D and Functional Fabrication、SFCジャーナル)
・メディア掲載:展示会「日蘭アップサイクル建築・まちづくり展」について、2本

■プロジェクト活動を通じて特に成果を挙げた事柄

展示会「日蘭アップサイクル建築・まちづくり展」(日時:2024年3月5日、6日、会場:駐日オランダ王国大使館、招待制)について、文部科学省、JST、他大学COI-NEXT、招待企業などから、100名の来場があった。また、複数のメディアにも取り上げられ、本センターの活動を広く周知できた。
以上の活動をつうじて、本センターが目指す循環型都市の先駆的モデル、いわば「アップサイクル都市モデル」の基本ビジョンを示した。また、循環型都市のひとつといわれるオランダとのグローバルな連携を展開することができた。


その他活動報告



SDGs

9. 産業と技術革新の基盤をつくろう9. 産業と技術革新の基盤をつくろう
11. 住み続けられるまちづくりを11. 住み続けられるまちづくりを
12. つくる責任 つかう責任12. つくる責任 つかう責任
13. 気候変動に具体的な対策を13. 気候変動に具体的な対策を
17. パートナーシップで目標を達成しよう17. パートナーシップで目標を達成しよう

プロジェクトメンバー

プロジェクトメンバー・所員について

◎印は研究代表者

氏名 所属研究機関 職位 研究分野・関心領域
◎ 田中 浩也 環境情報学部 教授 デザイン工学、デジタルファブリケーション、3D情報処理
村井 純 慶應義塾大学 教授 コンピュータコミュニケーション、オペレーティングシステム
宮本 憲二 理工学部 教授 ナノテク・材料、グリーンサステイナブルケミストリー、環境化学、生体化学(微生物変換)
山本 龍彦 法務研究科/KGRI 教授/副所長 憲法学
神武 直彦 システムデザイン・マネジメント研究科 教授 システムズエンジニアリング、デザイン思考、社会技術システムのデザイン、計算機科学、宇宙システム、IoT
中村 雅也 医学部 教授 整形外科、脊椎脊髄外科、脊髄疾患の外科的治療、神経科学(脊髄再生、栄養因子neuroimaging)
武山 政直 経済学部 教授 経済地理、サービスデザイン
小池 綾 理工学部 准教授 工作機械、付加加工、加工制御
玉村 雅敏 総合政策学部 教授 公共経営、ソーシャルマーケティング、評価システム設計
宮川 祥子 看護医療学部 准教授 ヘルスケア情報学
山岡 潤一 メディアデザイン研究科 准教授 ヒューマンコンピュータインタラクション、デジタルファブリケーション、メディアアート、インタラクティブメディア
三次 仁 環境情報学部 教授 無線通信、無線応用、宇宙構造物、計算工学
中澤 仁 環境情報学部 教授 分散システム、ミドルウエア、ユビキタスコンピューティング、コンピュータネットワーク
植原 啓介 環境情報学部 教授 コンピュータネットワーク
仲谷 正史 環境情報学部 准教授 触覚、計測工学
青野 真士 理工学研究科 特任教授 複雑系、自然計算、ポスト・シリコン・コンピューティング、生命の起源
湯浅 亮平 政策・メディア研究科 特任講師 デジタルファブリケーション、3Dプリンタ材料設計
青木 まゆみ 政策・メディア研究科 特任助教 研究開発支援、解剖学
荒井 将来 政策・メディア研究科 特任助教 デジタルファブリケーション、3Dプリンタ材料設計
長田 典子 関西学院大学 工学部 教授 感性工学
渡辺 智暁 国際大学グローバル・コミュニケーション・センター 主幹研究員/教授 情報社会学
道用 大介 神奈川大学 経営学部 准教授 経営工学、生産マネジメント、改善マネジメント、デジタル・ファブリケーション
水野 大二郎 京都工芸繊維大学デザイン科学域デザイン学専攻 教授 デザインリサーチ、ファッションデザイン
津田 和俊 京都工芸繊維大学デザイン科学域デザイン学専攻 准教授 資源循環、サステイナビリティデザイン
岩嵜 博論 武蔵野美術大学 クリエイティブイノベーション学科 教授 ストラテジックデザイン、ビジネスデザイン