APRU人口高齢化研究ハブ
長寿
研究概要
環太平洋諸国は、世界のどこよりも多彩な人口動態の変化を遂げている。経済成長と健康開発によって、出生率は低下し、人々はより長く健康に生きることができるようになった。日本はこのような趨勢の最前線にあり、世界で一番高齢者の割合が高い国となっている。また、この人口学的変化は、社会のあらゆる部分に大きな影響を与えている。人口の高齢化のプラスとマイナスの両方の影響を知り、問題を解決する機会を得るための学際研究と教育は、APRU(環太平洋大学協会)会員に共通する関心で、人口の高齢化の影響を議論し、解決策を共有する必要がある。過去3年間、オーストラリアのニューサウスウェールズ大学(UNSW)は、人口高齢化研究のハブの役割を成功裏に担われ、会員大学間の協力の勢いを生み出した。今般3年間(2018-2020年)、慶應義塾大学はハブの任を担うこととなったが、会員大学と協力してベストプラクティスを共有し、研究を紹介し、政府や産業界と連携し、新規かつ関連する研究協力を促進することとしたい。この幅広い目標を達成するため、ハブは会員の大学が主催する年次カンファレンスやワークショップ/ミーティングを支援する。2018年に計画されている活動には以下のものが含まれる。(1)技術と高齢労働力-長寿と長寿を最大限に生かす-:2018年5月17-18日、高麗大学(韓国)、(2)第4回介護部長・管理者会議 -高齢者ケアと高齢化 グローバルな課題と対応-:2018年8月1-3日,UNSW(豪州)、(3)第9回APRU人口高齢化研究年次会合、2018年12月7-9日、香港科学技術大学(香港)など。
プロジェクトメンバー
◎印は研究代表者
氏名 | 所属研究機関 | 職位 | 研究分野・関心領域 |
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◎岡野 栄之 | 医学部/医学研究科 | 教授/委員長 | 神経科学一般、神経化学・神経薬理学、分子生物学、発生生物学 |
中谷 比呂樹 | グローバルリサーチインスティテュート(KGRI) | 特任教授 | グローバルヘルス、公衆衛生、保健政策 |
清家 篤 | 商学部 | 客員教授 | 労働経済学、社会保障、政策改変、高齢化への学際的取り組み |