イベント/安全/終了

【開催報告】青木プロジェクト KGRIにおけるシャットダウンシンポジウム「国際感染症対策のこれから;COVIC-19を例に」(2020.3.4開催)

2020.03.27

Japanese Only

<日時> 2020年3月4日(水) 14:00~17:50
<場所> 慶應義塾大学南館4階 会議室
<出席者>18名

 開催に先立ち、昨今の新型コロナウイルス病のアウトブレークに鑑みて、開場に先立ち、2時間にわたる微酸性次亜塩素酸水の噴霧と、微酸性次亜塩素酸水のドライミストにより、徹底的に除染で会場の安全を確保するとともに、参加者には簡易次亜塩素酸ディフューザーの装着をお願いし、席間の充分な距離を保ちつつ本ミニシンポジウムの開催に至った。


<プログラム>
1.14:00~14:30
(1)これまでの本プロジェクトの活動とKGRIでの活動打ち切りの経緯、故竹内教授へのお詫びと法務研究科への移管後の予定
慶應義塾大学 青木節子
(2)旧竹内プロジェクト及び青木プロジェクトの活動について
「国際感染症対策」あゆみ
 橋本イニシアチブに始まった国際感染症対策に加えて、サイバーセキュリティ、経済セキュリティを加えて、GSECが発足し、その中で感染症対策として、エボラ制圧、イベルメクチン、オリセットネットなどの普及に貢献した。それを本プロジェクトは引き継ぎ、偽造医薬対策、薬剤耐性克服のための国際協力のあり方などを検討提言した。
慶應義塾大学 宮田善之


2.14:30~17:50パネルディスカッション
テーマ:新型コロナ肺炎アウトブレークより考察される今後の感染症対策のあり方

パネラー
慶應義塾大学 青木節子
バイオシュート株式会社 横手公幸
慶應義塾大学 森本正崇
慶應義塾大学 宮田善之

キースピーチ 「Emerging Disease と安全・安心」横手公幸
 予期せぬ感染症のアウトブレークが起こった時に、安全の確保は論議されているが、安心というのを如何に確保するかが社会の安定性への大きな鍵になることが例を示しながら説明された。その中で、今回の新型コロナウイルスの脅威について、情報が適切に伝わっていないが故に、大きな問題になっていることも指摘された。
キースピーチ 森本正崇
 報道を如何に正確に読むか、実体を如何に正確に把握するかが感染症のアウトブレークのような場合には必要であり、セキュリティの上からはこの把握が適切に為されているかどうか、感染症の脅威に影響を与え、社会的な安定性を保つ鍵になることが指摘された。

<パネルディスカッション>では以下のことが議論された。
 今回の新型コロナは、リスクはH1N1と大して差がないのにこのような騒ぎになっているのか?という、フロアからの質問があった。
→講演者は、新型コロナの適切な評価が為されず、SNS等を通じて恐怖心のみが拡散してしまったからではないかとの旨をコメントした。
→講演者の共通認識として、感染そのものは、夏前に終息すると考えられるが、どの様に終息させるかが課題である旨を回答した。

 オリンピックを開くことによって、終息を早められないか?とのオリンピック関係者からの質問があった。
→宮田は、個人的見解として、ブラジルワールドカップにより、ZIKAが17カ国から47カ国に拡大した燦然たる歴史がある中、ここでオリンピックが開かれればコロナ拡大の責を日本が負うことになる。事実上不可能と思う。また、世界の工場の中国の生産が止まっていることから、種々の物不足が誘発される可能性を秘めており、安心を確立して終息させることが重要である、とのコメントを行った。


国際感染症対策資料

本シンポジウムに関する問い合わせ
慶應義塾大学グローバルリサーチインスティテュート(KGRI)
研究プロジェクト
S19-06「感染症グローバリゼーションに対する、国際的・医学的枠組みの構築研究」

窓口担当者:宮田善之
E-mail: yomiyat[at]keio.jp
"[at]"を"@"に変更して送信してください。