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KGRI Lecture Series: (2018.7.19開催) "超撥水表面の紹介"

2018.07.13

慶應義塾大学グローバルリサーチインスティテュート(KGRI)では,国際的な研究・教育交流を図ることを目的として,最先端の研究・教育に携わる方を国内外よりお招きして講演会を開催しています。

今回は,スーパーグローバル大学創成支援事業による特別招聘教授(国際)として招聘したリゴベルト・アドヴィンキュラー博士(Case Western Reserve University教授)をお招きして,「超撥水表面の紹介」と題して講演いただきます。


日 時:2018年7月19日(木)9:00~10:30  開場 8:45
会 場:慶應義塾大学 矢上キャンパス 厚生棟3階 大会議室(16-A F3) 
主 催:慶應義塾大学グローバルリサーチインスティテュート(KGRI) 創造クラスター
共 催:未来先導基金
対 象:どなたでもご参加いただけます
言 語:英語(同時通訳なし)
その他:参加費無料,事前登録不要,直接会場にお越しください。

講演概要:
超撥水コーティングは耐腐食性、自浄性、抗菌性やその他様々な有用な特性を表面に付与するのに重要な役割を果たしている。本講演では撥水性表面が水をはじく原理を復習し、撥水膜の製作方法やその応用先を紹介する。加えて、超撥水/超親水のハイブリッド表面や精密な濡れ性制御においてナノ構造をもつポリマーやマクロ分子のLBL法(Layer-by-Layer)にポリマーを共重合させることによって実現した例を紹介する。ハスの葉の型を例に挙げると、この表面の凹凸構造を制御し、LCST(lower critical solution temperature)の共重合ポリマーハイドロゲルを用いることで、可逆的な濡れ性変化を与えることができる。

講師プロフィール:
リゴベルト・アドヴィンキュラー (RIGOBERTO C. ADVINCULA):アメリカ、オハイオ州のCase Western Reserve University教授。American Chemical Society (ACS)、Polymer Chemistry Division (ACS)、Polymer Chemistry Division (ACS)のフェロー、NACE, SPE, ERG, MRS, AAASメンバー。講演多数。研究分野はポリマーマテリアル、コーティング、センサー。最近世界経済フォーラムの先端材料協議会(Advanced Materials Council)に任命される。2013年ACS賞受賞。(Herman Mark Scholar Award)。学会誌MRS Communicationsの編集長、Reactive and Functional Polymers and Polymer Reviewsの元編集者。ポリマー系の学会誌の編集委員会に所属。合計12,000の被引用数、H-インデックス64。2015年にはPolymer Chemistry Division, American Chemical Societyのチェアマン、現在NACEの委員会委員長を務める。同研究グループはポリマー物質、ナノ複合材料、コロイド、複合材料そして超薄膜の研究を行っており、ディスプレイのコーティングから医療機器応用を行っている。新規ポリマーやナノ複合物質を3Dプリンターを用いる研究の先駆者。解決困難な問題に挑戦している様々な企業のコンサルを行い、研究成果の商業化にも尽力。

ポスター

問い合わせ
理工学部 物理情報工学科
白鳥 世明 (e-mail: shiratori[at]appi.keio.ac.jp)
"[at]"を"@"に変更して送信してください。