X Dignityセンター(SU)
センター概要
生成AIを含むテクノロジーの加速度的発展によって、人間そのものが「イノベーション」される時代を迎えつつある。このように人間/マシンの境界が融解する状況下では、領域横断的コミュニケーションを通じて、「人間」とは何か、「尊厳」とは何かを徹底的に考え抜くこと、新たな倫理観に基づいた領域横断研究を推進し、社会においてトラストされる技術を広く実装していくことが求められる。慶應義塾大学には「実践的人間学」ともいうべき智徳(学知)の伝統があり、それにもとづいた豊富な研究蓄積もある。本センターは、その蓄積を中心にしつつ、外部の先端的科学技術研究も戦略的に融合させ、国際的にも卓越した研究の推進と、人材育成を行う。
設置目的及び活動計画
■設置目的
本センターは、このAI時代において、新たな倫理観・価値観の礎となるべき人間の「尊厳(Dignity)」について領域横断的な研究開発を行い、慶應義塾各学部・研究科等の智徳を協働させることで、慶應義塾から「Next Common Sense」を発信することを設置目的とする。また、慶應義塾の魅力的な研究が有するアカデミックな価値を広く、素早く社会に還元し、学問を社会実装するため、過去にない新たな研究の広報方法を実践し、慶應義塾、ひいては大学の「未来像」を提供したい。
■活動内容
本センターは、以下の各Unitを設置し、研究開発を実施する。
総合研究(基礎ユニット)
リード:共同代表 大久保 健晴 法学部教授
概念と歴史ユニット
リード:共同代表 徳永 聡子 文学部教授
規範と制度ユニット
リード:共同代表 山本 龍彦 法務研究科教授
科学と未来ユニット
リード:共同代表 牛場 潤一 理工学部教授
また、本センターは、産業界・市民社会との積極的な連携を実現するため、アドバイザリーボードにおける産学民のステークホルダーとの対話や、ブリッジング・オフィス/エンゲージメント・スタジオにおける研究の効果的発信・社会実装の支援など、種々の取組みを進める。
センターオリジナルWebサイト
SDGs









設置期間
2024/07/01~2026/06/30
メンバー
◎印は研究代表者
氏名 | 所属研究機関 | 職位 | 研究分野・関心領域 |
---|---|---|---|
◎ 山本 龍彦 | 法務研究科 | 教授 | 憲法、情報法 |
牛場 潤一 | 理工学部 | 教授 | リハビリテーション神経科学 |
大久保 健晴 | 法学部 | 教授 | 東洋政治思想史、日本政治思想史 |
徳永 聡子 | 文学部 | 教授 | 英米・英語圏文学 |
黒坂 達也 | 政策・メディア研究科 | 特任准教授 | 情報通信政策、人工知能政策、モバイル通信技術 |
岩谷 十郎 | 法学部 | 教授 | 日本法制史 |
奥田 暁代 | 法学部 | 教授 | 英米・英語圏文学 |
高田 晴仁 | 法務研究科 | 教授 | 商法、会社法 |
粕谷 祐子 | 法学部 | 教授 | 比較政治学、東南アジア政治 |
駒村 圭吾 | 法学部 | 教授 | 憲法、言論法 |
村井 純 | 大学共通 | 教授 | コンピュータコミュニケーション、オペレーティングシステム |
北中 淳子 | 文学部 | 教授 | 文化人類学・民俗学 |
星野 崇宏 | 経済学部 | 教授 | 統計学、行動経済学 |
堤林 剣 (2024/11/2-) | 法学部 | 教授 | 政治思想史、比較政治思想 |
田中 謙二 (2024/11/2-) | 医学部 | 教授 | ライフサイエンス、神経科学一般 |
迫 桂 (2024/11/2-) | 経済学部 | 教授 | 英文学、エイジング・スタディーズ |
石田 京子 (2024/11/2-) | 文学部 | 准教授 | 近代ドイツ倫理思想 |
西尾 宇広 (2024/11/2-) | 文学部 | 准教授 | ドイツ語圏文学、文化研究 |
石川 大智 (2024/11/2-) | 理工学部 | 専任講師 | 英文学、文化史 |
若澤 佑典 (2024/11/2-) | 文学部 | 助教 | イギリス18世紀研究、アイデアの歴史 |