パーキンソン病研究センター
センター概要
人口の高齢化と共にパーキンソン病の患者数は急増しており、パーキンソン病の克服および健康寿命の延伸は世界的に喫緊の課題です。パーキンソン病患者さんが健康でいられるために慶應義塾大学病院では多職種連携チーム医療で最適かつ先端的な医療を提供し患者さん、ご家族を支える体制を整えています。しかし、今日までに開発された薬剤、治療法は疾患修飾作用、根治的効果は証明されておらず、疾患克服の道筋はみえていません。また、パーキンソン病患者さんの看護、介護の改善や療養環境の整備もまた、喫緊の課題となっています。2022年10月に開設されました本センターは、パーキンソン病の克服と患者さんの医療及び福祉の向上に資する研究を基礎臨床一体型研究、学部横断型研究で展開します。
2024年度事業計画
■前年度より継続する活動内容について、継続する背景・根拠と目標
センター長と副センター長の協議により、臨床医学と基礎医学のバランスに配慮しながら構成員を委嘱し、構成された運営委員会で活動計画を承認する体制を構築します。塾内公募にて集まった研究テーマについて運営委員会で実施の可否を判断し、実施する研究については本センターで研究資金を支弁します。具体的活動計画については運営委員会にて決定いたしますが、一例として、臨床研究では神経内科の研究者が中心となり、臨床徴候・遺伝子・生化学・神経画像バイオマーカーに基づいてパーキンソン病患者を層別化し、その応用による、新たな治療ストテラジーの開発に取り組む予定です。また、可能な限りパーキンソン病発症前(レム睡眠行動異常症などのハイリスク群)からの、バイオバンクを構築し、それを軸とした基礎臨床一体型研究の展開を予定しています。
■2024年度の新規活動目標と内容、実施の背景
センター長、副センター長を中心に委員の委嘱、研究構想の策定等の準備を始め、研究概要と目標・方針を固めていきます。公募した研究テーマ、それを実行するセンター員と共にパーキンソン病克服に向けた研究を推進していきます。
2023年度事業報告
■当該年度事業計画に対する実施内容、および研究成果と達成度
パーキンソン病の克服や患者の医療及び福祉の向上に資する基礎臨床一体型研究、学部横断型研究を行うために、パーキンソン病に関する革新的な研究テーマの公募を開始しました。生命科学から人文社会科学まで全塾を対象に学問領域を問わず公募を行っております。
■センター活動を通じて特に成果を挙げた事柄
パーキンソン病の克服や患者の医療及び福祉の向上に向けた基礎臨床一体型研究、学部横断型研究を開始するための準備を行っている段階です。
2022年度事業報告
■当該年度事業計画に対する実施内容、および研究成果と達成度
2022年10月センターを設置した。パーキンソン病克服に向けた基礎臨床一体型研究、学部横断型研究を行うために、パーキンソン病を診療する臨床医と共に新しい研究を創造するメンバーを学内公募するための準備をしています。生命科学から人文社会科学まで学問領域を問わず公募する予定でおり、2022年度中に公募開始予定です。
■センター活動を通じて特に成果を挙げた事柄
パーキンソン病克服に向けた基礎臨床一体型研究、学部横断型研究を開始するための準備を行っている段階です。
SDGs

設置期間
2022/10/01~2027/03/31
メンバー
◎印は研究代表者
氏名 | 所属研究機関 | 職位 | 研究分野・関心領域 |
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◎ 關 守信 | 医学部 内科学(神経) | 准教授 | 神経内科、パーキンソン病 |
中原 仁 | 医学部 内科学(神経) | 教授 | 内科学(神経) |
柚崎 通介 | 医学部 生理学 | 教授 | シナプス可塑性、シナプス形成、神経生理学 |
二瓶 義廣 | 医学部 内科学(神経) | 専任講師 | 神経内科、神経変性疾患 |
手塚 俊樹 | 医学部 内科学(神経) | 専任講師 | 神経内科、パーキンソン病 |
大草 翔平 | 医学部 内科学(神経) | 助教 | 神経内科、パーキンソン病 |
忽滑谷 智紀 | 医学部 内科学(神経) | 助教 | 神経内科、パーキンソン病 |