共生知能創発社会研究センター

 

センター概要

高度スマート社会の実現を目指すSociety5.0の次のステップとして、人間を起点とした枠組みとしてSociety5.0を強く推進する取り組みである"Humanity2.0"を提唱し、Human in the loopにて実空間とサイバー空間が融合された次世代社会空間の実現に向けた、基礎研究から実応用までを目指す。社会は人間活動から創発される実態なき概念であり、社会への過度な注視は肝心の人を見えなくしてしまう。社会は多様な個人の集合体として結果的に創発されるものであり、人間中心として捉える必要がある。本センターは、これまでの人類をHumanity1.0として、次世代型AIとの共生により、人類をHumanity2.0にアップグレードすることを究極の目的とする。

2024年度事業計画

■前年度より継続する活動内容について、継続する背景・根拠と目標

共知塾:2年にわたり、充実した活動とすることができ、前年度内容を検証して参加者にとって有意義なテーマ・講演者に来年度も登壇いただく。

■2024年度の新規活動目標と内容、実施の背景

2024年度より本格稼働するKGRI- AIC内に設立させた慶應生成AIラボとの連携を開始する。共知塾は合同での企画として引き続き継続される計画である。
また、栗原でのNEDOの成果を2024年度中に事業化させる計画があり、この新規事業とも連携する形で産学連携の加速を狙う。

2023年度事業報告

■当該年度事業計画に対する実施内容、および研究成果と達成度

センター運営の基盤となる各自の国プロでの研究は各自にて実施されている。NEDO人と共に進化する次世代人工知能に関する技術開発事業も本格ステージにて研究遂行中である。センターとしての活動としては、主張するHumanity2.0についての広報活動として、

  • 人工知能学会全国大会での企画セッションの企画
  • テレビ朝日「サンデーステーション」での特集への出演
  • テレ東BIZ「テレ東BIZ 2周年感謝祭」にて特集「AI進化論~未来を創る人工知能の多様性」への出演
  • WEBメディア「IT批評」、「OPEN HUB」での取材
  • 雑誌/WEB「宣伝会議」での取材

など、活発な動きとなり、引き続き対外的にも高いアクティビティとなっている。
さらに、昨年度に引き続き、産官学を巻き込む勉強会「共知塾」も10回開催するなど、有意義な活動を展開している。

■公刊論文数(件数と主たる公刊誌名)、学会発表件数(国内・国際)、イベントなど社会貢献の実績(年月日、場所)

<共知塾>
多様な産学分野の出身者で構成し、人とAIが共生する社会の実現に向けた学際的な議論を行うことを目的とした勉強会、「共知塾」を年間10回実施。

  • 2023年04月27日 三田G-Lab/オンライン同時開催
  • 2023年05月26日 三田東館オープンラボ/オンライン同時開催
  • 2023年06月21日 三田東館オープンラボ/オンライン同時開催
  • 2023年07月20日 三田東館オープンラボ/オンライン同時開催
  • 2023年09月22日 三田東別館ミュージアムコモンズ/オンライン同時開催
  • 2023年10月25日 三田東館オープンラボ/オンライン同時開催
  • 2023年11月17日 三田東館オープンラボ/オンライン同時開催
  • 2023年12月21日 三田三田G-Lab/オンライン同時開催
  • 2024年01月24日 三田三田G-Lab/オンライン同時開催
  • 2024年02月22日 オンライン開催(予定)
■センター活動を通じて特に成果を挙げた事柄

人とAIとの共生や、そのための重要な技術の1つである社会シミュレーション、といった考え方への注目が明らかに高まり、当センターメンバーの研究活動に加え、一般向け講演や、メディア露出なども貢献に寄与している。特に、年間10回開催している「共知塾」では、昨年度に引き続き、センターメンバーや各界のトップランナーの方をお招きしてセミナーを開催した。昨年度からの継続取り組みにより知名度も上がり、法人会員・個人会員をはじめ、都度一般応募会員においても継続参加者が見られるようになり、ハイブリッド形式でありながら、現地・オンライン一体となり、テーマについての議論を共に深めることができた。
また、2022度3月に、NICTBeyond 5G研究開発促進事業にて採択された「ShonanFutureVerse:仮想都市未来像にもとづく超解像度バックキャスティングCPS基盤」との連携取り組みとして、シンポジウムの共催や、共知塾での研究発表を行うなどした。

2022年度事業報告

■当該年度事業計画に対する実施内容、および研究成果と達成度

センター運営の基盤となる各自の国プロでの研究は各自にて実施されている。NEDO人と共に進化する次世代人工知能に関する技術開発事業も本格ステージにて研究遂行中である。センターとしての活動としては、主張するHumanity2.0についての広報活動として、
・テレビ東京「ワールドビジネスサテライト」にて特集「AI 驚異の進化と迫るリスク」への出演
・人工知能学会合同研究会での研究セッションの協賛
・雑誌「ウェッジ」等での取材・寄稿
・人工知能学会全国大会での企画セッションの企画
・ネットワン株式会社との共催にて「Webセミナー・メタバース実用化の為のソフトランディング戦略とは」を企画・開催など、
活発な動きとなり、引き続き対外的にも高いアクティビティとなっている。また、今年度より立ち上げた、「共知塾」と命名した産官学を巻き込む勉強会も10回開催するなど、軌道に乗らせることができている。


■公刊論文数(件数と主たる公刊誌名)、学会発表件数(国内・国際)、イベントなど社会貢献の実績(年月日、場所)

<共知塾>
多様な産学分野の出身者で構成し,人とAIが共生する社会の実現に向けた学際的な議論を行うことを目的とした勉強会、「共知塾」を年間10回実施。
2022年05月25日 三田G-Lab/オンライン同時開催
2022年06月23日 日吉来往舎/オンライン同時開催
2022年07月22日 三田G-Lab/オンライン同時開催
2022年09月14日 三田西校舎532教室/オンライン同時開催
2022年10月13日 三田東館オープンラボ/オンライン同時開催
2022年11月25日 三田東館オープンラボ/オンライン同時開催
2022年12月14日 三田G-Lab/オンライン同時開催
2023年01月19日 三田東館オープンラボ/オンライン同時開催
2023年02月24日 三田東館オープンラボ/オンライン同時開催
2023年03月19日 三田東館オープンラボ/オンライン同時開催
2022年06月15日 「2022年度 人工知能学会全国大会(第36回)」にて企画セッションKS-01 「Infodiment:人・AI共生社会実現に向けた「情報」の新定義」(国立京都国際会館/オンライン)
2022年11月22日 「第22回汎用人工知能研究会(SIG-AGI)」(人工知能学会合同研究会2022内)における「ワークショップ:AGI研究第3の波」の開催に協賛。(矢上キャンパス/オンライン)
2023年01月18日 エヌビディア合同会社・TeamViewerジャパン株式会社・ネットワンシステムズ株式会社と、WEBセミナー「メタバース実用化のためのソフトランディング戦略とは」を共催。(オンライン)


■センター活動を通じて特に成果を挙げた事柄

人とAIとの共生や、そのための重要な技術の1つである社会シミュレーション、といった考え方への注目が明らかに高まりつつあり、当センターメンバーの研究活動に加え、一般向け講演や、メディア露出なども貢献に寄与している。特に、年間10回開催している「共知塾」では、毎回センターメンバーや各界のトップランナーの方をお招きしてセミナーを開催した。法人会員・個人会員、さらに都度応募会員も合わせ毎回多くが参加し、ハイブリッド形式でありながら、現地・オンライン一体となり、テーマについての議論を共に深めることができた。

2021年度事業報告

■当該年度事業計画に対する実施内容、および研究成果と達成度

センター運営の基盤となる各自の国プロでの研究は各自にて着実に実施されている。NEDO人と共に進化する次世代人工知能に関する技術開発事業においてもステージゲートを通過し、3年間の本格ステージに進むことが決定された。センターとしての活動としては、主張するHumanity2.0についての広報活動として、

  • JSTサイエンスアゴラにて「人とAIとの共生:日本型AIにおける人間中心とは?」セッションを開催
  • 書籍「RE-END 死から問うテクノロジーと社会」での寄稿
  • 「AI×クリエイティブで自走せよ! ~ AI研究の第一人者・栗原教授に聞く 新時代に求められるエンジニア像とは?」と題しての雑誌掲載
  • 全脳アーキテクチャシンポジウム [オンライン開催] 人と共存する脳型AIを目指して、と題したイベントの企画
  • 学術雑誌『情報通信政策研究』第4巻第2号に「AI脅威論の正体と人とAIとの共生」への寄稿
  • 人工知能学会全国大会(第35回)にて企画セッションKS-02「共生インタラクションとIoTが拓く未来」を企画 など
活発な動きとなり、設立年としての活動をして十分な量となった。
また、産学連携においても、2件の共同研究を具体化させるに至っている。
さらに、「共知塾」と命名した産官学を巻き込む勉強会立ち上げ構想が生まれ、2022年度4月から実際に立ち上げるといった新展開も大きな成果である。



■公刊論文数(件数と主たる公刊誌名)、学会発表件数(国内・国際)、イベントなど社会貢献の実績(年月日、場所)

  1. 2021年11月3日:JSTサイエンスアゴラにて「人とAIとの共生:日本型AIにおける人間中心とは?」セッションを開催(オンライン)
  2. 2021年8月16日:第6回全脳アーキテクチャシンポジウム [オンライン開催] 人と共存する脳型AIを目指してを開催(オンライン)
  3. 2021年6月8日:2021年度 人工知能学会全国大会(第35回)にて企画セッションKS-02「共生インタラクションとIoTが拓く未来」を開催(オンライン)
  4. 2022年2月28日:慶應義塾大学、ソフトバンク株式会社、ネットワンシステムズ株式会社の3社合同・産学連携オンライン(Web)セミナー「人とAIとの共生によるAfterコロナ社会へアップグレード」を開催(オンライン)
書籍執筆(分担)、雑誌インタビュー掲載、学術講演、メディア出演、など



■センター活動を通じて特に成果を挙げた事柄

人とAIとの共生や、そのための重要な技術の1つである社会シミュレーション、といった考え方への注目が明らかに高まりつつあり、当センターメンバーの研究活動に加え、一般向け講演や、メディア露出なども貢献に寄与している。

イベント

センター オリジナルWebサイト

SDGs

8. 働きがいも経済成長も 8. 働きがいも経済成長も
9. 産業と技術革新の基盤をつくろう 9. 産業と技術革新の基盤をつくろう
10. 人や国の不平等をなくそう 10. 人や国の不平等をなくそう
11. 住み続けられるまちづくりを 11. 住み続けられるまちづくりを
12. つくる責任 つかう責任 12. つくる責任 つかう責任
16. 平和と公正をすべての人に 16. 平和と公正をすべての人に

設置期間

2021/04/01~2025/03/31

メンバー

◎印は研究代表者

氏名 所属研究機関 職位 研究分野・関心領域
◎ 栗原 聡 理工学部 管理工学科 教授 人工知能、複雑ネットワーク科学、計算社会科学
今井 倫太 理工学部 情報工学科 教授 知能ロボティクス、知能情報学、認知科学
斎藤 英雄 理工学部 情報工学科 教授 情報学基礎理論、通信・ネットワーク工学
藤田 康範 経済学部 専門 教授 応用経済理論、経済政策
吉村 公雄 医学部 医療政策・管理学 専任講師 医療政策・管理学、疫学、臨床疫学、遺伝疫学、生物統計学
中澤 仁 環境情報学部 専門 教授 計算機システム・ネットワーク
山本 龍彦 法務研究科 教授 憲法
中西 泰人 環境情報学部 専門 教授 マルチメディア・データベース、感性情報学
見上 公一 理工学部 一般 准教授 科学社会学・科学技術史 (科学技術社会論)
岡田 有策 理工学部 管理工学科 教授 社会システム工学・安全システム
大澤 博隆 理工学部 管理工学科 准教授 情報通信 / 知覚情報処理 (知覚情報処理・知能ロボティクス)
大越 匡 環境情報学部 准教授 モバイル/ユビキタスコンピューティング
山本 仁志 (2024/6/14-) 政策・メディア研究科 特任教授 協力の進化、社会的ジレンマ、社会シミュレーション、エージェントベースドモデリング、社会情報、インターネット社会学
高野 雅典 (2024/11/1-) KGRI 訪問准教授 計算社会科学、複雑系科学、統計モデリング、ネットワーク科学
梶田 朱音 KGRI 共同研究員 機械学習、多変量解析
田幡 直樹 KGRI 共同研究員 金融、金融政策、合意形成
筒井 潔 KGRI 共同研究員 エネルギー工学、経済、知的財産権