超成熟社会創造オープン研究センター(SU)

Only available in Japanese

センター長 : 山中 直明(理工学部 教授)
活動拠点キャンパス : 矢上

センター概要

慶應義塾大学先導研究センター内に設置する超成熟社会オープン研究センターは、日本が世界に先駆けて直面する「超成熟社会」における新しい社会システムを、慶應義塾の文系・理系を融合し、且つ日本電信電話株式会社(NTT)との産学連携研究をコアとして、広く国内外のアクティビリィと融合していくコンソーシアム型オープンラボラトリーである。

キーワード・主な研究テーマ

超成熟社会、ICT、ユビキタス、ロボット、ビッグデータ

2017年度 事業計画

■2016年度より継続する活動内容について、継続する背景・根拠と目標

現在、QoLの高いシニア社会(1テーマ)、健康寿命の延長の支援型研究(1テーマ)、労働力の質の向上・創造型社会の創出(2テーマ)で実施しているが、本年度はさらに1テーマ加えたい。

■2017年度の新規活動目標と内容、実施の背景

本年は、サステーナブル社会として1テーマ加えたい。そのため、SFCとの共同研究も視野に入れている。

2017年度 事業報告

■当該年度事業計画に対する実施内容、および研究成果と達成度

テーマは当初計画に基づき、また、フレームワークの見直しも行いながら、以下の4テーマを中心として研究を行なった。

  1. QoLの高いシニア社会
    身体メディア、ハブテックス等の技術をベースに、実際の社会へのインパクトを検討した
  2. サステーナブル社会の創造
    今後のインフラであるIoT技術によりエネルギーや環境といったベーシックを効率よく実現することによりサステーナブルな社会を創った
  3. 健康寿命の延長と支援型社会
    キーワードはロボットであり、その特に今期はヒューマンインタフェースを中心に検討し産学連携を強化させた
  4. 労働力の質の向上、創造型社会の送出
    VR, CG, ARといった画像技術を中心としたインターラクション型の社会を創ることにより、労働力ではなく労働知力による創造型社会の創出を目指した
これらを総合的に組み合わせ、4月19日 慶應義塾大学矢上キャンパス、10月30日 NTT横須賀研究開発センターで、100名規模のシンポジューム、ワークショップ、研究室見学会を開催した。また、慶應テクノモールでも併設セミナーを企画し開催した。 オープンシンポジュームでは、商学部の斎藤教授や政策メディアの国領教授による講演を企画し、文理融合を目指した。例えば、経済学におけるGDPは労働人口が関数となっているが、ロボット、AIの時代には資本を生むメカニズムが異なる等である。 また、慶應テクノモールでは併設セミナーを本センターが中心となり企画し、オープンラボとしての大きな成果を得ることに成功した。 本センターは4つのプロジェクトイシューにカテゴライズしているが、6つのチームを作ることに成功している。
また、連携研究員を企業より38名、海外より2名受け入れ、本センターのプレゼンスは大きい。その結果、研究室での研究の領域を大きく発展させることに成功している。

■公刊論文数(件数と主たる公刊誌名)、学会発表件数(国内・国際)、イベントなど社会貢献の実績(年月日、場所)

  • 論文
    山中直明, 大木英司, "超高速パケットネットワーク技術," 電子情報通信学会論文誌, Vol. J100-B, No. 9, pp. 611-625, September 2017.
    他5件
  • 国際会議
    Masayuki Hirono, Takehiro Sato, Jun Matsumoto, Satoru Okamoto, Naoaki Yamanaka, "HOLST:Architecture design of energy-efficient data center network based on ultra high-speed optical switch," The 23rd IEEE International Symposium on Local and Metropolitan Area Networks (LANMAN 2017), June 2017.
    他9件
  • 研究会
    佐藤 丈博, 伊佐治 義大, 岡本 聡, 山中 直明, "エラスティックλアグリゲーションネットワークにおける光アドホック通信実現のためのルーチング手法に関する検討," 2017年電子情報通信学会総合大会, No. B-12-13, March 2017.
    他12件

■センター活動を通じて特に成果を挙げた事柄

本センターの研究は、単に研究分担を行なうのではなく、多くの研究科と連携し、企業とも強調してオープンセミナー、ワークショップを開催したことを特筆したい。更には、連携企業から研究者を招聘して、大学院の研究を行なう等、オープン研究センターとして顕著な取り組みを行なった。今後は更に国際化を進めていく。

所員

所員(兼担)

山中直明 理工学部 情報工学科 教授
今井倫太 理工学部 情報工学科 教授
大槻知明 理工学部 情報工学科 教授
大西公平 理工学部 システムデザイン工学科 教授
斎藤英雄 理工学部 情報工学科 教授
重野寛 理工学部 情報工学科 教授
西宏章 理工学部 システムデザイン工学科 教授
杉本麻樹 理工学部 情報工学科 准教授
杉浦裕太 理工学部 情報工学科 助教
徳田英幸 環境情報学部 教授
齋藤 潤 商学研究科 特任教授
仰木裕嗣 政策・メディア研究科 准教授
神武直彦 システムデザイン・マネジメント研究科 准教授
砂原秀樹 メディアデザイン研究科 教授  
南澤孝太 メディアデザイン研究科 准教授  
カイ・クンツェ メディアデザイン研究科 准教授