医工薬コモンズ(SU)
センター長 : 貴志 和生(医学部教授)
活動拠点キャンパス : 信濃町
センター概要
近年科学技術が直面する課題は多様化・複雑化しており、細分化された個別の学問分野でこれらの課題に対応することに限界が生じている。特に、急速に高度化する医療を支えるためには医工薬が連携して問題解決することが将来の医療技術には必要不可欠である。慶應義塾大学は医学部、理工学部、薬学部を有する総合大学であり、これまでに学内で連携プロジェクトも進められてきたが特定の研究プロジェクトに限定された個別の共同研究に留まっており、医工薬連携を自発的に生み出すような体制にはなっておらず、慶應義塾として一丸となった融合研究の基盤構築が望まれている。また、医薬品、医療機器の実用化のためには集学的なレギュラトリーサイエンスの教育・研究・啓蒙活動の推進が不可欠である。本スタートアップセンターでは、医学部、理工学部、薬学部の教員による、慶應独自の医工薬連携体制の構築を通じた、分野横断型研究教育の創成・推進を目的とする。
キーワード・主な研究テーマ
医工薬連携、再生医療・組織工学、神経科学・リハビリ、バイオメカニクス・計算工学、バイオドラッグデバイス、バイオメディカルイメージング、レギュラトリーサイエンス
2013年度 事業報告
■当該年度事業計画に対する実施内容、および研究成果と達成度
- 医工薬連携研究の推進
ヒューマンケア医療という共通の目標のもと、医工薬連携の共同研究を行ってきた。また、現在、学内の医工薬の研究者が参画する再生医療拠点ネットワーク事業を推進すると共に、文部科学省科学研究費補助金・新学術領域研究に申請中である。 - 定期的な医工薬ワーキンググループの開催
定期的なワーキンググループの会合を、1~2か月に一度定期的に行い、共同研究、研究費の申請、医工薬連携プロジェクトの人材育成のためのカリキュラム作成などに取り組んだ。
■公刊論文数(件数と主たる公刊誌名)、学会発表件数(国内・国際)、イベントなど社会貢献の実績(年月日、場所)
- 医工薬連携プラットフォームサイトの運営
http://www.mpec.project.rcp.keio.ac.jp/
上記ウェブサイトより医工薬コモンズの活動情報を発信している。 - 医工薬連携シンポジウムの開催
4カ月に一度、医工薬各キャンパスを巡回して開催している。毎回多くの参加者がある。- 第3回インキュベーションラウンジ(2013年07月24日、信濃町キャンパス)
- 第4回インキュベーションラウンジ(2013年12月11日、日吉キャンパス)
- 第5回インキュベーションラウンジ(2014年03月19日、芝共立キャンパス)
■センター活動を通じて特に成果を挙げた事柄
医工薬連携の共同研究を行いやすくするプラットフォームの形成ができてきた。また、各キャンパスで順次開催している医工薬連携シンポジウム(インキュベーションラウンジ)を基に、新たなニーズとシーズを生み出すことに成功している。
所員
所員(兼担)
貴志和生 | 形成外科学 | 教授 |
中村俊康 | 整形外科学 | 専任講師 |
和田則仁 | 外科学(一般・消化器) | 専任講師(学部内) |
八木洋 | 外科学(一般・消化器) | 助教(有期・医学部) |
金澤秀子 | 薬学部 薬科学科 | 教授 |
黒川達夫 | 薬学部 薬学科 | 教授 |
登美斉俊 | 薬学部 薬学科 | 准教授 |
木村真規 | 薬学部 薬学科 | 専任講師 |
荒井恒憲 | 理工学部 物情工学科 | 教授 |
牛場潤一 | 理工学部 生命情報学科 | 准教授 |
須藤亮 | 理工学部 SD工学科 | 准教授 |