GSP(ゲノムスーパーパワー)センター

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センター長 : 工藤 純(医学部教授)
活動拠点キャンパス : 信濃町

センター概要

医学部分子生物学教室は、ヒトゲノム解読国際プロジェクトに多大な貢献をした。またこの間、パーキンソン病、緑内障、難聴、自己免疫疾患等の疾患に関連する遺伝子や、Argonaute、YPEL、KAP、SGSMなど生物学的に興味深い遺伝子ファミリ--を多数発見した。GSPセンターは、これらの多彩な研究をさらに発展させるために慶應義塾大学先導研のセンターとして設立した。GSPセンターは、基礎ゲノム科学と応用医科学の分野の研究を推進し、新規遺伝子・タンパクに関する機能の研究や様々な生物の包括的ゲノム解析を通して、予期せぬ新発見が期待される。また、生物のゲノム情報を新たな角度から探索して天然あるいは人工ペプチドをさまざまな目的でデザインし、まったく新たなスーパーパワーをもつ機能ペプチドを薬剤として創製するプロジェクトを東亞合成株式会社先端科学研究所と連携して実施する。

キーワード・主な研究テーマ

ゲノム DNA 遺伝子 ペプチド 創薬

2017年度 事業報告

■当該年度事業計画に対する実施内容、および研究成果と達成度

5月末日までの短い期間ではあるが、以下の研究を継続して実施する。 「ゲノム解読プロジェクト」については、機能未知の「カオナシ遺伝子」についての分子細胞生物学的な機能解析を継続する。 ドメイン繰り返し構造を有するタンパク質の高度な多型性の検出法の開発と遺伝子解析を継続して進める。

「ペプチドーム創薬プロジェクト」
リムキナ-ゼ2の核小体移行性シグナル領域をコアとした細胞膜透過性ペプチドの細胞膜透過メカニズムの解析と当該細胞膜透過性ペプチドの細胞増殖促進機能についての解析、さらにDDS(Drug Delivery System)への応用展開を目指し、癌細胞選択的細胞膜透過性ペプチド、癌幹細胞選択的細胞膜透過性ペプチド、BBB(Blood-Brain Barrier)透過性ペプチドの研究、並びにペプチドをベ-スとした遺伝子治療への基礎研究を継続する。

■公刊論文数(件数と主たる公刊誌名)、学会発表件数(国内・国際)、イベントなど社会貢献の実績(年月日、場所)

特記事項なし。

■センター活動を通じて特に成果を挙げた事柄

特記事項なし。

所員

所員(兼担)

工藤純 共同利用研究室 教授(有期・医学部)
大澤要介 共同利用研究室 特任助教(有期)(研究)(非常勤)
満山進 共同利用研究室 特任助教(有期)(研究)(非常勤)
古橋ミエ 共同利用研究室 研究員(非常勤)

所員

殿山泰弘 先導研究センター 特任助教(有期)(研究)
安立珠美 先導研究センター 研究員
田中憲一 先導研究センター 共同研究員
丹羽幹夫 先導研究センター 共同研究員

訪問学者

吉田徹彦 先導研究センター 訪問教授
ベイリー小林菜穂子 先導研究センター 訪問講師