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KGRI Lecture Series:(2017.5.16-19開催) 慶應義塾大学医学部開設100年記念 講演シリーズ「分子生物学とともに歩んだ60年:RNA研究からゲノムプロジェクト、そして老化の解明へ」

2017.05.22

慶應義塾大学グローバルリサーチインスティテュート(KGRI)では,国際的な研究・教育交流を図ることを目的として,最先端の研究・教育に携わる方を国内外よりお招きして講演会を開催しています。
今回は,5月16~19日の4日間にわたって開催された「慶應義塾大学医学部開設100年記念講演シリーズ」をKGRI Lecture Seriesとしてご紹介します。


講 師:デービッド・スレシンガー博士
    (米国国立衛生研究所(NIH)・国立老化研究所(NIA) 卓越上級研究員)
    ※慶應義塾大学スーパーグローバル事業 海外副指導教授
会 場:信濃町キャンパス 総合医科学研究棟1Fラウンジ
言 語:英語(同時通訳なし)
その他:参加費無料,事前登録不要

◆5月16日(火)16:30-18:00
Lecture #1「サルジニア島プロジェクト:ヒト老化を理解するための遺伝学コホート研究」
講演概要:
1997年-現在。アメリカ国立老化研究所・老化縦断コホート研究の紹介。
ヒト集団遺伝学研究による遺伝病へのアプローチ:サラセミアと自己免疫疾患を中心に。
共催:医学部公衆衛生学教室(武林 亨教授), 医学部坂口光洋記念講座システム医学教室(洪 実教授)

◆5月17日(水)16:30-18:00
Lecture #2「発生ゲノム学と遺伝学:皮膚付属器官の疾患モデルを中心として」
講演概要:
1997年-現在。アメリカ国立老化研究所・遺伝学研究部門の紹介。
老化を発生学の観点で見る。皮膚附属器官の発生と再生。
共催:医学部皮膚科学教室(天谷 雅行教授), 医学部坂口光洋記念講座システム医学教室(洪 実教授)

◆5月18日(木)16:30-18:00
Lecture #3「リボゾームDNA解析とヒトゲノムプロジェクトの始まりと終わり」
講演概要:
1957年-現在。クリックの仮説。リボゾームの解析。リボゾームサイクルと抗生物質の働き。
ヒトリボゾームの解明へ。大規模ゲノムプロジェクトと最初のゲノムセンターであったワシントン大学、医学における遺伝学研究センターの設立へ。サイエンスと同じぐらい重要であったロジスティックスと組織づくり。クローン・シークエンス、病気関連遺伝子の発見。初めに戻ること:ヒト遺伝子多型のカタログの完成、リボゾームDNAとミトコンドリアDNA。
共催:医学部分子生物学教室(塩見 春彦教授), 医学部坂口光洋記念講座システム医学教室(洪 実教授)

◆5月19日(金)16:30-18:00
Lecture #4「遺伝学と老化:体の機能が失われていく過程を定量化する」
講演概要:
2001年-現在。ヒトの老化のモデル。卵巣:卵包の発生分化と閉経のタイミング。腎臓:過形成とネフロンの喪失。微小循環:画像解析と人工知能。特徴抽出と機械学習による老化と老化速度の定量化。
共催:医学部産婦人科学教室(田中 守教授), 医学部坂口光洋記念講座システム医学教室(洪 実教授)

ポスター

本件に関するお問い合わせ
慶應義塾大学医学部開設100年記念講演シリーズ
窓口担当者:慶應義塾大学医学部坂口光洋記念講座 システム医学(池田)
E-mail: mikeda@keio.jp