KGRI Working Paperについて

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Evolution of Traceability and Sharing Economies

No.1 Jiro Kokuryo

Date:2018.10.18

ICT によるモノやヒトのトレーサビリティ(追跡可能性)の高まりがシェアリングエコノミーの拡大に果たしてきた役割について分析した。ここで「シェアリングエコノミーの拡大」を「(所有権販売型に対する)利用権販売型のビジネスモデルの拡大」と同義で議論している。また、トレーサビリティを「ある物財や知財について財産権や製造物責任を有している主体が,その財がどんな状態にあり,誰が利用しているかについて継続的に確認できる状態」と定義する。基本的論理はICT の進化によってトレーサビリティが高まり,商品が誰によって利用されているかを提供者が把握し続けることができるようになると,売り渡すかわりに,特定の時間内の利用権だけを与え,別の時間には別の利用者に提供するモデルを採用することが容易となって拡大する、というものである。バーコードやモバイル通信の導入とともにトレーサビリティとシェアリングが拡大してきた過程を例示している。

An analysis is offered on the relationship between traceability and sharing economy. Here, sharing economy is synonymous with "expansion of the right of use licensing (as opposed to ownership transfer) business model." Traceability is defined as "a state where the principle owner of property rights or product liability for some physical or intellectual property is able to continuously confirm the state of the property and who is using it." Under low traceability environments, businesses have no choice but to use the ownership sales-oriented business model. However, if advances in ICT realize high traceability environments, they will be able to adopt a model in which products are not sold and transferred, but in which only use rights are granted for a specified time in various form including rentals. Impact of barcodes and mobiles devices are analyzed to illustrate how traceability increased the level of sharing in supply chains.

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