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【開催報告】長寿クラスター・シンポジウム 「人生100年時代の健康と幸福」(2017.12.14開催)

2017.12.25

12月14日、信濃町キャンパス 総合医科学研究棟1階ラウンジにおいて長寿クラスター・シンポジウム"Living to 100: Health and Happiness in an Era of Longevity"が開催されました。

シンポジウムでは冒頭、岡野栄之クラスター長から長寿クラスターの柱である認知症研究、NMNの臨床研究、百寿者研究のビジョンについてご紹介がありました。

セッション1では南デンマーク大学のKaare Christensen教授をお招きし、 "The Aging Society: Are we doing well? Are we doing good?"と題した特別講演をいただきました。Christensen教授は、双子調査から寿命に対する遺伝的要因の寄与率を推定した研究や、見かけの若さが長寿につながるなどユニークな研究成果を発表されている高齢者疫学研究の世界的大家で、特別講演では人口の高齢化が進む中、高齢者のADLは改善してきているという疫学結果や、日本を含む5カ国の百寿者国際共同研 5COOPについて、大変わかりやすいご講演をいただきました。
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セッション2では理化学研究所ライフサイエンス技術基盤研究センターの橋本浩介専任研究員からスーパーセンチナリアンの末梢血液細胞のsingle cell transcriptomeの先駆的な解析結果のご紹介、腎臓内分泌代謝内科 入江潤一郎君からは老化抑制効果が期待されるNMNの臨床応用の可能性について、最後に精神神経科の新村秀人君からは95歳以上の高齢者の認知機能や心理的特徴について詳細な調査を行ったArakawa 95+ studyついての講演をいただきました。

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本シンポジウムは、慶應義塾(KGRI)とデンマーク文部科学省およびデンマーク大使館の共催として開催され、塾内の学生、教員だけでなく、外部からも多くの研究者が参加し盛会となりました。


ポスター

本シンポジウムに関する問い合わせ
スーパーグローバル事業 長寿クラスター部門
新井康通(e-mail: yasumich@keio.jp)