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KGRI Lecture Series: (2018.3.22開催) "偽造画像:「写真」は本当に真実を語るか?"

2018.03.12

慶應義塾大学グローバルリサーチインスティテュート(KGRI)では,国際的な研究・教育交流を図ることを目的として,最先端の研究・教育に携わる方を国内外よりお招きして講演会を開催しています。

今回は,ヴァンサン・ノジク博士(パリ東大学准教授)をお招きして,「偽造画像:「写真」は本当に真実を語るか?」と題して講演いただきます。


日 時:2018年3月22日(木)14:00~15:30  開場 13:30
会 場:慶應義塾大学 矢上キャンパス 14棟創想館2階 セミナールーム4
主 催:慶應義塾大学グローバルリサーチインスティテュート(KGRI) 創造クラスター「グローバル社会創造」プロジェクト
対 象:学部生,大学院生,教員
言 語:英語(同時通訳なし)
その他:参加費無料,事前登録不要

講演概要:
 テレビ,新聞,インターネットを通して普段我々が目にしている殆どの写真はデジタル画像である.デジタルカメラ等により簡単に得られる反面,画像編集ソフト等により容易に変更・加工が可能になっている. このような画像の捏造を見つけ出し,デジタル画像技術に対する信頼を取り戻し,マスコミ,裁判,犯罪捜査等で正しく利用するために,デジタル画像の真贋判定技術の重要性は近年急速に高まっている.
 本講演では,画像の捏造の有無を判定するための様々な方法について紹介する.これらは,画像の圧縮方式の性質に着目したり,画像のノイズ・色・空間的な配置の一貫性に着目したりするものである.一方で,残念ながら捏造判定技術に見つからないようにする方法も進歩しており,その一端を紹介する.

講師プロフィール:
 ヴァンサン・ノジク博士は,パリ東大学マルネ・ラヴァレ校から2006年に博士学位を取得し,同年,Lavoisier奨学金により慶大の訪問研究員として,理工学部情報工学科斎藤英雄研究室の一員となった.2007年には理工学部情報工学科助教(有期)を務め,その後,2008年よりパリ東大学マルネ・ラヴァレ校の准教授となった.2011年から2013年まで,同大学のImac engineering schoolのhead masterを務めた.そして,2016年から2018年まで,日仏情報学連携研究拠点(JFLI)のCNRS派遣研究員として日本に滞在し,慶大の特別招聘准教授(国際)として慶大の研究教育に貢献している.ノジク博士の専門は,コンピュータビジョン,画像の真偽判定技術,幾何代数学,等である.

ポスター

問い合わせ
グローバルスマート社会創造プロジェクト
斎藤英雄 (e-mail: hs@keio.jp)